南大河州技術支援および農村普及会社 Emater/RSの今年初めの同州の穀物生産予想に対して、旱魃による影響で大豆生産は30%減少、トウモロコシ生産は40%以上の減産に下方修正されている。
大豆やトウモロコシの大幅な減産予想に加えて、米及びフェジョン豆の第1収穫及び第2収穫の生産予想は今年初めの予想を26.9%減少の247万3,000トンと当初予想の338万4,000トンを90万トン以上下回ると悲観的な予想に変わっている。
特にトウモロコシの生産は当初予想の610万トンから41.05%減少の360万トンに下方修正されている。また大豆生産も当初予想の2,060万トンから31.1%減少の1,420万トンと600万トン以上の減産が見込まれている。
また今年の米生産は当初予想の710万トンから690万トンに下方修正、フェジョン豆の第1期作は5万2,000トンから4万9,600トン、第2期作は前回同様2万8,100万トンの生産予想に据え置いている。
昨年の旱魃は今年よりもより深刻で長引いた。 今年の南大河州の降雨は地域によって不均一な降雨があり、恩恵を受けた地域や作物もあったと Emater の Claudinei Baldissera 取締役は説明している。
今年の南大河州は旱魃にも関わらず、今年の穀物生産は前年比24.03%増加の2,473万3,000トンが見込まれており、大豆の生産は54.62%増加、トウモロコシ生産は20.59%増加が見込まれており、昨年の大豆生産は920万トン、トウモロコシ生産は300万トンに留まっていた。
今年の米生産は前年比10.64%減少の770万トン、フェジョン豆第1期作生産は17.47%増加の4万2,200トンの予想の一方で、フェジョン豆第2期作生産は36.96%減少の4万4,600トンが見込まれている。
気象学者によると、今年は気候変動の年が見込まれており、 ラニーニャ気候現象は勢いを失いつつあり、上半期の最初は中立傾向にあり、下半期にはエルニーニョ現象が形成される可能性があると説明している。
ラニーニャの場合とは逆に、エルニーニョの影響下にあるブラジル南部では雨が多くなる傾向がある。 Emater/RS のClaudinei Baldissera 取締役にとって、このシナリオは、南大河州での次の作物生産では干ばつが発生しない期待が大きい。