2022年のブラジルのパルプ・紙輸出量は世界トップ(2023年3月14日付けヴァロール紙)

紙・パルプ・木材パネル・林業関連生産者団体のブラジル木材工業(Ibá)の発表によると、2022年のブラジルのパルプ・製紙輸出量は前年比22.0%の大幅増加の1,910万トンと世界トップに上昇している。

また昨年のブラジルのパルプ・製紙生産量は前年比10.9%の二桁増加の2,500万トンに達し、過去最高の記録を更新している。

国際連合食糧農業機関(FAO)の統計によると、昨年のブラジルのパルプ・製紙輸出量1,910万トンは2位にカナダに大きく水をあけており、2021年のカナダのパルプ・製紙輸出量は800万トン、3位の米国は683万トンであった。

昨年の製紙生産量は包装紙用製紙生産が7%増加で牽引して前年比3.5%増加の1100万トン、トイレットペーパー生産量は6.7%増加、製紙輸出量は21.0%増加の250万トンで過去の記録を更新している。

2022年のブラジル国内のパルプ・製紙生産は、、南米で大規模な投資を行ってきた植林部門の製品など、再生可能で生分解性があり、サスナビリティ製品を求める消費者の増加傾向を明らかになってきており、ブラジルでのパルプ・用紙生産は恵まれた気候条件と広大な土地と水資源の利用が可能となっている。

2021 年末までに、アジアグループのロイヤル ゴールデン イーグル (RGE) の Bracell 社は、サンパウロの内陸部でメガ パルプ プロジェクトをすでに開始している。 現在、スザノ社とクラビン社は、国内最大の パルプメーカーであり、新規パルプ工場建設に 320 億レアル以上を共同で投資している。

チリ資本Arauco社 は、ブラジル初のパルプ ユニットである南マット ・グロッソ 州で150 億レアルの投資を発表している。

スザノ社は南マット・グロッソ州Ribas do Rio Pardo 市のCerrado プロジェクトで255 万トンの増産のために設備を拡大する。生産されるパルプの大半は海外市場に向けられ、操業開始は2024年後半が予定されている。

ブラジル産のパルプの主な輸出先は依然として中国であり、2022 年のパルプ輸出総額83 億 9,000 万ドルのうち 33 億ドルが中国向けに輸出されていた。

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