サンパウロ州商業・サービス・観光連盟(Fecomercio SP)の発表によると、2022年のサンパウロ州のサービス部門の売上は、観光業が牽引して前年比9.4%と二桁台に接近する伸び率を記録している。
昨年のサンパウロ州内のサービス部門の売上は、前年を575億レアル上回る6,680億レアルに達したと、サンパウロ州商業・サービス・観光連盟(Fecomercio SP)サービスセクター調査で判明している。
2021年はCOVID-19パンデミックよる外出自粛や必需品以外の営業自粛政策の導入で、壊滅的な影響を受けていた昨年の観光業部門の売上は、前年の62億3,000万レアルから119.6%増加の114億4,000万レアルまで回復している。
また昨年のサンパウロ州の建設業部門の売上は、高止まりする金利や一般家庭の負債増加の影響にも関わらず、前年比26.5%増加の33億5,300万レアルを記録している。
昨年サンパウロ州のサービス部門売上は調査対象の13部門のうち2部門で前年割れを記録、代理店部門は前年比67.9 %減少、仲介業部門は6.5%減少を記録したが、金融刺激策と労働市場の改善は、サービス部門の回復の重要な要因となった。
2023 年はサービス部門の企業は高金利、家計債務の増加、景気刺激策の終焉、財政リスクなど、困難なシナリオに直面すると予想されている。