昨年第4四半期の上場企業の赤字は急増(2023年4月3日付けヴァロール紙)

サンパウロ証券取引所B3の上場企業の中で、昨年第4四半期の決算が赤字を計上した上場企業は前年同期の8社から22社に急増、昨年1年間で赤字を計上したのは前年の9社から15社に増加している。

Valor 社が3 月 31 日に実施した調査では、Bovespa Index ポートフォリオの一部の77社 の非金融企業が含まれており、金融機関まで含めると84社を調査している。

18上場企業は2021年第4四半期の黒字から2022年第4四半期は赤字に転落、3社は赤字拡大、1社は赤字減少、純益が減少したのは28社、純益が増加したのは23社であった。

また2022年に黒字から赤字に転落したのは8社、3社は赤字が拡大、純益が減少したのは36社、純益が拡大したのは24社、2社は赤字から黒字に転じている。調査対象の77 社のうち74%に相当する 57 社の上場企業が、昨年第 4 四半期の純益が悪化している。

昨年第4四半期の純ファイナンス経費合計は 前年同期比10%増加の283 億レアルを計上、しかし、純ファイナンス経費だけでは状況を説明できない。 財務および税金控除前の営業成績も、コストの増加を反映して悪化している。

12社が2021年の第4四半期と比較して2倍の営業損失を計上、70%に相当する54 社 の企業が、第4四半期 の販売とサービスの収益を増加。年間では58 社。 しかし、第4四半期のコストを削減したのはわずか 21 社 。年間で 15 社であった。

ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、2022年のブラジルの国内総生産GDP伸び率は前年比2.9%増加したが、昨年第4四半期のGDP伸び率はマイナス0.2%を記録していた。

昨年12 月末の 77 社の時価総額は、前年同期比 4.0% 減少。時価総額と純利益の比率は、この期間に 6.78 から 6.44 に低下している。

 

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