2022年のブラジルの魚介類輸出は記録更新(2023年4月17日付けヴァロール紙)

ブラジル養殖魚協会(Peixe BR)の発表によると、2022年のブラジルの魚介類輸出は、前年比15.0%増加の2,380万ドルに達し、記録を更新している。

昨年のブラジルの魚介類輸出の98%を占めたのはチラピアで、前年比28.0%増加、輸出額は2,320万ドルに達している。

昨年のチラピア輸出が拡大した要因として、ブラジル国内の需要低下及び供給増加、および新規販売チャンネルの開拓、チラピア生産の拡大や品質向上で厳しい国際市場への参入に繋がっているとブラジル農牧調査研究公社(Embrapa)調査員の Manoel Pedroza Filho氏は説明している。

昨年の養殖魚生産は前年比2.0%増加の86万トン、ビジネスではティラピアが優勢であるが、在来魚は引き続き非常に重要であるとブラジル養殖魚協会(Peixe BR)のFrancisco Medeiros 会長は説明している。

ブラジル農牧調査研究公社(Embrapa)及びブラジル養殖魚協会(Peixe BR)では、2018年からブラジルの魚介類輸入を閉鎖していたヨーロッパ市場が再びブラジルに輸入許可を出したために、今年下半期の魚介類輸出は急増すると予想している。2022年上半期のブラジルの魚介類輸出は、下半期よりもよりも多い1,430万ドルを記録していた。

昨年の米国向け魚介類輸出は、全体の80%以上に相当する1,900万ドルで前年比43.0%増加、米国に次いでカナダは2位であった。

昨年のパラナ州の魚介類輸出は全体の58.0%を占め、南マット・グロッソ州は18.0%で2位、バイア州は11.0%で3位を占めていた。昨年の魚介類輸出でチラピアに次いでタンバキは、前年比マイナス51.0%の26万8,000ドル,スルビンは前年比186%増加の11万4,000ドルであった。

アマゾン地域での連邦検査システム (SIF) によって認可された魚肉処理場が不足しているのが、ブラジルの魚介類輸出拡大のネックになっていると FIA Business Schoolの Gleriani Ferreira教授は指摘している。

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