今年初めまで 小売網大手Assaí 社とGPA社を擁していた Casinoグループは、両社の傘下分離で、 小売業界最大手のCarrefour社に大きく水を開けられている。
ブラジルスーパーマーケット協会(Abras)の発表によると、2022年の Carrefourグループのインフレ指数を差引かない名目売上は1,081億レアルを記録、7年連続でスーパー業界の首位を維持している。
傘下にスーパーマーケット Carrefour社を擁している GPAグループは、コロンビア資本 Éxitoグループを放出したために、 Mateusグループに業界3位の地位を明け渡している。
スーパー業界首位のCarrefourグループに次いで、 Assaí Atacadista社の昨年の売上は597億レアルで2位、売上が246億レアルの Mateusグループが3位に浮上、GPA社は185億レアルの4位に後退、 140億レアルのBH Supermercados社は5位にランク入りしている。
また6位には売り上げが120億レアルの ブラジル資本のMuffato社、7位には112億レアルを売り上げた Pereira社となっている。
Carrefour グループは、先週 Valor紙 が告白したように、20 億レアルの労働債務が発覚されたことと、実務店舗での人種差別行為の可能性を含む新たな調査で判明しており、難しい局面に直面している。Carrefour 社は、2021 年にCasino 社によって分離された卸売および小売事業 Atacadão社)の売上に追加している。
フランス資本GPA 社は、 Éxito社のスピンオフによる新しい資産再編を発表、2023 年前半に取引が完了すると予想されている。最終的に、グループは 13% の株式を保有。 Exito と Casino は約 34% を保持する予定となっている。