ブラジル地理統計院(IBGE)の月間小売調査(PMC)によると、2023年2月の自動車や建材部門を除くインフレ指数を差引いた実質一般小売販売量は、前月比マイナス0.1%を記録、昨年12月はマイナス2.8%、今年1月は3.8%増加を記録していた。
今年2月の一般小売販売量は、前年同月比1.0%増加、過去12か月間の一般小売の累積販売量は前年同期比1.3%増加を記録している。
Valor Data社が23社のコンサルタント会社や金融機関対象の調査によると、今年2月の一般小売販売量の最低予想はマイナス1.2%、最高予想は0.8%増加、平均予想はマイナス0.3%であった。
また今年2月の自動車及び建材を含む広範囲小売販売は前月比1.7%増加、前年同月比マイナス0.2%、過去12か月間ではマイナス0.2%を記録している。
今年2月の実質一般小売販売量が前月比のセクター別調査では、調査対象の8セクターの内6セクターでマイナスを記録、前年同月比の比較でも6セクターでマイナスを記録している。
特に事務用品・情報通信機器セクターは前月比マイナス10.4%と二桁台の落込みを記録、繊維・衣類・履物セクタはマイナス6.3%、日用品・個人消費セクターはマイナス2.0%、家具・家電セクターはマイナス1.7%、ハイパー・スーパーマーケット・食品・飲料・嗜好品セクターはマイナス0.7%、燃料・潤滑油セクターはマイナス0.3%を記録している。
今年2月の実質一般小売販売量が前月比で増加を記録したセクターでは、医薬品・香水・化粧品・医療機器セクターは1.4%増加、書籍・雑誌・印刷物・製本セクターは4.7%増加を記録している。
今年2月の広範囲小売販売量が前月比で増加を記録したセクターは四輪・二輪・パーツセクターは1.4%増加した一方で、建材セクターはマイナス2.0%を記録している。
今年2月の一般小売販売量の前月比の州別比較では、調査対象の27州のうち14州で前月比割れを記録、特にパライーバ州はマイナス11.5%と二桁台の減少を記録、エスピリット・サント州はマイナス5.2%、ピアウイ州はマイナス1.9%、一方ローライマ州は2.7%、マラニョン州は2.0%,アマパ州は1.8%それぞれ増加を記録している。
過去1年間の一般小売販売量の月間推移