開発商工サービス省(MDIC)の発表によると、2023年4月のブラジルの貿易収支は、前年同月比5.5%増加の82億2,500万ドルの黒字計上している。
今年4月の輸出総額は、前年同月比マイナス0.3%の273億6,500万ドルに対して、輸入総額はマイナス2.6%の191億4,000万ドルを記録している。
今年初め4カ月間の累計輸出総額は前年同期比1.8%増加の1,035億ドル、累計輸入総額はマイナス2.2%の795億ドル、貿易総額は1,830億ドルであった。
今年初め4カ月間の累計貿易黒字は、17.9%増加の241億ドルと統計を取り始めた1989年以降では最高の貿易収支黒字を計上している。また今年初め4カ月間の累計輸出総額の過去の記録を更新している。
今年4月の中国、香港並びにマカオ向け輸出は5.3%増加、アジア向け輸出は0.8%微増に留まっている。北米向け輸出はマイナス0.65%、南米は16.6%増加、ヨーロッパ向け輸出は、マイナス10.64%と二桁台の落込みを記録している。
フェルナンド・アダジ財務相は、200社以上のブラジル企業がアルゼンチン向け輸出代金を受け取っていないが、アルゼンチン向け輸出スペースを失わないためにブラジル政府は解決策を模索するために、2日夜にルーラ大統領とアルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領と会合を持つ。
アルゼンチンの経済危機にも関わらず、アルゼンチン向け輸出は今年の月間及び累計でも共に増加を記録、特に4月は38.3%と大幅増加を記録、特に大豆、粗鋼、自動車、自動車部品及び電力エネルギーが牽引している。
アルゼンチンは大豆の大生産国にも関わらず、バイオディーゼル生産のためにブラジルから大豆の輸入を余儀なくされていると開発商工サービス省(MDIC)企画担当のHerlon Brandão取締役は説明している。
今年4月の農畜産物輸出は13.7%増加、鉱業部門はマイナス6.6%、製造業部門の輸出もマイナス6.3%を記録している。一方今年4月の農畜産物輸入はマイナス23.5%、鉱業部門は20.1%増加、製造業部門の輸入はマイナス3.9%であった。