中国とエクアドルは自由貿易協定(FTA)に調印(2023年5月11日付けヴァロール紙)

11日中国とエクアドルは、自由貿易協定(FTA)に正式に調印した。これはエクアドルとアジアの国が締結した初の自由貿易協定となる。中国はエクアドルにとって米国に次ぐ貿易相手国となっている。

この2国間の自由貿易協定は、エクアドル国会の承認が必要であり、今月9日に始まったギレルモ・ラッソ大統領は弾劾手続きに直面しており、問題になる可能性が非常に濃厚であるが、不法利得の容疑で告発されているギレルモ・ラッソ大統領は、容疑を否定している。

エクアドル商務省によると、この自由貿易協定締結後は、今後10年間でエクアドルの非石油輸出額は30億ドル~40億ドルの増加が見込まれており、特に、エビ、バナナ、切り花、ココア、コーヒーなどの農産品や漁業関連の輸出増加が期待されている。しかしこの自由貿易協定ではエクアドルの地元産業を保護するために800品目も除外されている。

2022年の米国に次ぐ貿易相手国の中国との貿易額は、前年比19.7%増加の131億ドルを記録したが、米国は依然として貿易相手国トップを維持しているが、中国との差が縮小してきている。

中国・ラテンアメリカ金融データベースによると、エクアドルは2010年以来、原油輸送の長期契約と引き換えに中国国有銀行2行から総額約180億ドルを借り入れている

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