ペトロブラスは5月16日、同社の製油所が販売するディーゼル油とガソリンの価格の設定に関して、輸入平価(PPI)に代わる新たな販売戦略を同社理事会が承認したと発表した。
新たな販売戦略では、顧客の代替費用を価格設定における優先的価値に据える。言い換えると、同一の製品もしくは代替の製品であれ、サプライヤー、すなわち供給における主要な選択肢により提示される価格を優先する。
さらにペトロブラスにとっての限界価値も、製品または製油所で使用する原油の生産と輸出入など、同社にとっての様々な選択肢に基づく機会費用を考慮して算出する。
同社は声明の中で、「販売戦略は、顧客が利用できる最良の代替品を考慮し、国内外の市場とのバランスを考慮して、それぞれの販売時に競争力のある価格を提示することを前提にしている」とコメントした。
またこの価格調整は、ボラティリティーが国内価格に反映されるのを回避すべく周期性を持たせず、引き続き市場及び価格検討グループにより実施される。
この新しい販売戦略を通じてより効率的で市場シェアを考慮し、精油資産の最適化を図り、持続可能な方法で利益率を追求することが可能になるとしている。
その上で同社は、長期的な財務の持続可能性と、市場とのバランスの取れた経営の維持、価値創造に向けて取り組んでいくと改めて表明、競争力のある価格設定を通じて戦略計画で想定する投資を保証すると強調した。(2023年5月16日付けバロール紙)