Coamoが25年までにサイロに2.5億レアルを投資へ

ラテンアメリカ最大の農協、モウロエンセ農畜産協同組合(Coamo)が今後2年で2億5,000万レアルを投資し備蓄庫の静的保管容量を40万トン拡大する。

今収穫期は、過去最大規模で穀物の納入が予想される一方で青田売りによる取引量はわずかで同農協は、194ヘクタールのサイロバッグと13カ所のインフレータブルサイロの借り入れ、さらにパラナ州と南マット・グロッソ州で第三者から30カ所以上のサイロを借り入れたとしても、135万トン分の不足が生じると推算している。同農協の保管容量は、700万トン。

Coamoのジャルバス・ルイス・クレヴェストン・エンジニアリング担当理事によると、5月10日までに9,350万俵(560万トン)の大豆と450万俵(27万6,000トン)の夏季トウモロコシが同農協に納入されたという。この内、3,500万俵(1俵=60㎏)がすでに販売された。「問題は、取引が例年以上に緩やかなことで、当農協の静的な保管能力が必要量をはるかに下回っていることだ」と同理事は指摘した。

夏季収穫に厳しい対応が迫られる中、同農協は、冬季収穫ではおよそ5,000万俵から6,000万俵(約300万トン)の冬季トウモロコシと、1,000万俵(6万トン)の小麦の納入を受ける見込みである。

同理事によると、納入量の理想は、静的な保管能力の1.5倍という。この数字が達成されて初めて経済的で、発送管理も可能になるという。

Coamoは昨年、1億0,400万レアルを投資して南マット・グロッソ州リオ・ブリリャンテ事業所に1万トンの保管能力を持つサイロを4基建設、さらにインフレータブルサイロで6,000トンの保管応力を確保した。

2022年に同農協の収入は過去最高の281億レアルを計上、3万1,000人の組合員から750万トンの穀物納入を受けた。パラナ州とサンタ・カタリーナ州、南マット・グロッソ州に114カ所の拠点を持つ。(2023年5月18日付けバロール紙)

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