第一三共がブラジル国内工場に4億レアルを投資して生産能力を2倍以上引き上げへ(2023年5月22日付けバロール紙)

日本の製薬会社第一三共が、サンパウロ州バルエリ市の工場の拡張に約4億レアルを投資する。この投資を通じて同社は、国内工場の生産能力を2倍以上拡大する。

 

同社によるとこの生産拡大計画は、現地工場の生産能力拡大に照準を合わせた戦略計画の一環で、この計画を通じて同社は、国内各地に加えて他のラテンアメリカ諸国でも拡大する需要に対応する。

 

拡張工事が完了して稼働を始める2025年までに、国内の生産能力は年間3億5,000錠から9億錠に引き上げる。同社は、2026年に売り上げが20億レアルに達すると予想している。

 

この投資は、生産能力の拡張だけでなく、パッケージング部門や倉庫部門にも投下される。「プライマリ・ヘルスケア」部門は最も多くの投資を受け入れ、既発売の医薬品の増産を可能にし、将来の新薬のリリースにも道を開くとしている。

 

第一三共ブラジルのマルセーロ・ゴンサルヴェス社長は書面で、今回の投資について、「品質と誠実さ、卓越性をもって患者のニーズに応える」ため、ブラジルとラテンアメリカにおける同社の事業を「確信して拡大し続ける」という同社のコミットメントに対する取り組みの一環だとしている。

 

その上で同社長は、「健全かつポジティブな社会環境の開発を促進する」とコメントした。(

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