12日発表のブラジル中央銀行の最終フォーカスレポートによると、2023年のGDP伸び率は前回予想の1.68%から1.84%と大幅な上方修正を行っている。
一方2024年のGDP伸び率は前回予想の1.28%から1.27%と僅かに下方修正した一方で、2025年のGDP伸び率は1.70%から1.80%に上方修正している。
6月初めのブラジル地理統計院(IBGE) の発表によると、今年第1四半期のブラジルのGDP伸び率は前四半期比1.90%増加、ヴァロール社が72社のコンサルタント会社や金融機関対象の調査では、最低予想はマイナス0.1%、最高予想は2.2%、平均予想の1.3%を大幅に上回っていた。
今年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は 、前回予想の5.69%から5.42%と大幅に下方修正している。また2024年の IPCA指数は4.12%から4.04%、2025年のIPCA指数は前回予想の4.00%から3.90%にそれぞれ下方修正している。
また今年末の政策誘導金利Selicは前回同様に12.50%、2024年末は10.00%、2025年末のSelic金利は9.00%それぞれ据え置いている。
ブラジル中銀の今年のIPCA指数の中央目標値を3.25&、2024年及び2025年の中央目標値を3.00%、許容範囲は±1.50%を設定している。
今年末のレアル通貨に対するドルの為替はR$5.10 ,2024末は前回予想のR$5.16からR$5.17に若干修正したが、2025年末はR$5.20に据え置いている。