経済活動の毎月のペースを測定するジェツリオ・バルガス財団(FGV)の指標であるGDPモニターによると、今年4月のGDP伸び率はマイナス1.2%を記録。 4月のGDP伸び率マイナス1.2%は、農業部門の生産及びサービス部門の不振の影響で2022年1月に記録したマイナス1.9%以来最悪の結果となったとブラジル経済研究所(FGV)の国民経済計算核(NCN)の指標およびコーディネーターのクラウディオ・コンシーラ氏は指摘している。
今年第1四半期のGDP伸び率は、前四半期比1,9%の大幅な増加を記録、2020年第4四半期のGDP伸び率3,4%増加以降では最高の伸び率を記録していた。
今週月曜日発表のブラジル中央銀行の最終フォーカスレポートによると、今年のGDP伸び率は前回予想の1,84%から2,14%.と7週連続で上方修正されたが、ゼツリオ・バルガス財団ブラジル経済研究所(FGV/Ibre)のマクロ経済レポートでは、今年のGDP伸び率は僅か0,8%増加に留まっている。
第1四半期は非常に好調だった要因として、主に3月の農業部門の生産が牽引今年第1四半期の農業部門のGDP伸び率は、2022年第4四半期と比較して21.6%増加、1996年第4四半期に記録した23.4%増加以来の最高の伸び率を記録していた。
今年第1四半期の農業部門のGDP伸び率の多くはしかし、大豆の大幅な増産によるものと同氏は付け加え、ブラジルの穀物収穫量の実質半分に相当する農産物の収穫は、年初の数か月だけで農業が経済に与える直接的な影響は実質的に第2四半期に終わるとコメントしている。
GDP モニターでは、4 月のGDP伸び率に対する農業部門の貢献は少なく、前月比マイナス0.2%であった。今年4月の農業部門の生産は前年同月比22.8%増加成、2月~4月の四半期では前年同期比で21.8%増加している。
今年2月~4月の四半期のGDPの伸び率は、農業部門が牽引して前年同期比3,8%増加、4月の過去12カ月間の累計GDP伸び率は3,2%増加を記録している。
4 月の GDP伸び率モニターで好ましい結果を生み出すのに役立たなかったもう 1 つの側面は、ブラジルの経済活動のほぼ70%を占めるサービス部門の反応が鈍く、前月比0.0%に留まった。
4月の総固定資本形成(GFCF)は前月比マイナス3%に留まり、予想をはるかに下回る総固定資本形成(GFCF)に留まった。一方、GDPモニターでは、4月の一般家計消費は前月比1%増加したが、予想を大幅に下回っている。