今年5月の機械・装置販売は前月比二桁増加も今年初め5か月間ではマイナス8,5% を落込みを記録(2023年6月28日付けヴァロール紙)

ブラジル機械装置工業会(Abimaq)の発表によると、2023年5月の機械・装置販売は、前月比10,6%増加の249億レアルを記録したが、前年同月比ではマイナス15,6%と二桁台の大幅な落ち込みを記録している。

また今年初め5カ月間の累積売上は、前年同期比マイナス8,5%の1,175億レアルに留まって、ブラジル国内の高金利やクレジット分野の与信強化、需要の低下及び投資意欲の減衰に伴って、機械・装置業界の回復が大幅に遅れている。

今年5月のブラジル国内の機械・装置販売は、前月比4,1%増加の183憶レアルを記録した一方で、前年同月比ではマイナス14,3%と二桁台の落込みを記録している。

今年5月のブラジル国内の機械・装置部門の設備稼働率は、前年同月比マイナス6,7%、現在、機械・装置部門の注文に応えるまでに 10.7 週間の生産期間を要しているが、1年前は11.4週間を必要としていた。

今年5月のブラジルの機械・装置部門輸出金額は、前月の10億ドルからの13億ドルと35,7%増加、前年同月比では22,2%増加、今年初め5カ月間の累積輸出金額は23%増加、輸出量は11%増加している。

ブラジル機械装置工業会(Abimaq)では、ドルの為替に対するレアル通貨の価値が高くなるほど、ドルでの収益が企業の最終業績に与える影響を軽減すると指摘している。 Abimaqは年初時点で、今年のドル相場を5.10レアルから5.20レアルと想定していた。

今年初め5か月間の建設業向けの機械・装置販売は前年月同期比33,7%増加、輸出全体の30%を占めている。特に伴米向け輸出は全体の34,8%を占めている。北米向け輸出は33,8%を占めている。

今年5月の機械・装置輸入金額は前月比27%増加の26億ドル、今年初め5か月間では24,8%増加の111億ドル、貿易収支は27,8% 増加の54億ドルの赤字を計上している。

 

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