5月のブラジルの鉱工業部門生産は前月比0,3% 増加(2023年7月4日付けヴァロール紙)

ブラジル地理統計院(IBGE)の鉱工業部門生産調査(PIM-PF)によると、2023年5月の鉱工業部門生産は、前月比0,3%増加して、4月の前月比マイナス0,6%から一転して回復に転じている。

今年1月の鉱工業部門生産は前月比マイナス0,3%、2月もマイナス0,2%と連続で前月割れを記録していたが、3月は1,1%増加に転じていた。

Valor Data社が24社のコンサルタント会社か金融機関対象の調査では、最低予想はマイナス1,5%、最高予想は1,2%増加、平均予想は0,4%増加であった。

今年5月の鉱工業部門生産は前年同月比1,9%増加、Valor Data社の最低予想マイナス1,4%、最高予想2,6%増加、平均予想の1,2%増加を大幅に上回った。

今年5月の鉱工業部門生産水準は、過去最高を記録した2011年5月の水準を18,1%と大幅に下回っており、Covid-19 パンデミック開始直前の2020年2月の水準を依然として1,5%下回っている。

今年5月の鉱工業部門のカテゴリー別調査では、調査対象の4部門のうち3部門で前月比増加を記録している。

今年5月の鉱工業部門の資本財部門生産は、前月比4,2%増加した一方で、前年同月比では11,6%減少している。

今年5月の鉱工業部門の中間財部門生産は、前月比0,1%増加、前年同月比でも3,1%増加、中間財部門生産は鉱工業部門全体の55%の比重を占めている。

今年5月の鉱工業部門の耐久消費財部門生産は、前月比9,8%とほぼ二桁台の伸び率を記録したが、4月は前月比では4,5%の大幅な落ち込みを記録していた。また前年同月比では、11,1%と二桁台の伸び率を記録している。

今年5月の鉱工業部門で唯一前月比で落ち込みを記録していたのは、非耐久消費財部門生産は前月比マイナス1.1%、前年同月比では0,9%増加している。

2022年5月~2023年5月の鉱工業部門生産量の推移

2023年5月の鉱工業部門のカテゴリー別生産量の増減

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