6月のブラジルの貿易収支は105億9,000万ドルの黒字計上で月間記録更新(2023年7月4日付けヴァロール紙)

2023年6月のブラジルの貿易収支は、国際コモディティ価格の減少の影響で輸入総額が大幅に減少したために、105億9,000万ドルの黒字計上で月間記録更新している。

また今年上半期の累積貿易収支も455億ドルの黒字計上を記録して、1989年初めから統計を取り始めて過去最高の貿易収支黒字を計上している。また今年のブラジルの貿易収支黒字は過去最高を更新すると予想されている。

3日の開発商工サービス省(MDIC) 経済省通商局(Secex)の発表によると、今年6月の輸出総額は前年同月比マイナス8.1%の30億ドルに対して、輸入総額はマイナス18.2%の195億ドルと輸入の減少幅が輸出の減少幅を大幅に上回った。

今年上半期の累積輸入総額は前年同期比マイナス7.1%の1,206億ドルに対して、累積輸出総額は1.3%微増の1,662億ドルと記録を更新している。経済省通商局(Secex)のHerlon Brandão次官は、輸出入ともに数量は過去最高を記録している一方で、コモディティ価格は下落していると説明している。

今年上半期の輸出量は前年同期比8.7%増加、特に大豆、原油、鉄鉱石、粗糖、牛肉及び鶏肉が牽引した一方で、鉄鉱石、原油、大豆、石油の価格は減少している。今年上半期の輸入量はマイナス3.1%、輸入金額もマイナス5.6%を記録している。

ブラジル貿易協会(AEB)のJosé Augusto de Castro会長は、6月のコモディティ価格下落が加速していると指摘。 Secexのデータによると、6月の輸出量は6.7%増加した一方で、輸出価格は15.2%下落。 輸入では、輸入量がマイナス3.3%減少、輸入価格はマイナス17.7%減少している。

2023年6月のブラジルの貿易収支

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