社会保障省は昨日、6月末の年金・恩給などの社会保障院関連のベネフィット申請件数が179万4,449件に累積していることを発表。 社会保障院INSS関連の行政専門家や医療専門家などの分析や審査時間の待機を余儀なくされている。
年金・恩給などの申請件数のうち全体の2.0%に相当する申請待機期間はすでに1年以上経過しており、社会保障省でも恥ずべきことと自認せざるを得ない事態に陥っている。
この179万4,449件の累積申請件数のデータは前例のないもので、社会保障透明性ポータルの立ち上げ時に公開された。 INSSのウェブサイトでは、申請者の申請受信数と処理済み数、待機中の件数の詳細が確認でき、データは毎月初めに更新される。
発表されたデータによると、待機中の 36% は、最長 45 日の法定期限内となっている。 残り64%は法定期限を超えており、2%は1年以上待機、この数字に対して社会保障省のカルロス・ルピ相は「恥ずべき」問題と早急の対応に迫られている。
社会保障省では今年末までにすべての申請を最長45日以内に確実に分析することであると強調した。
「申請件数に対する数値がまだ良くないことは承知しているが、すでに大幅に改善しており、目標は 今年12 月に 45 日に達することであり、社会保障給付金と請求処理を担当する公的機関であるDATAPREV社や他の省庁と協力して自動化を拡大し、文書分析の手戻りを回避するために懸命に取り組んでいる」と Lupi相は釈明している。
遅延解消のための措置として追加予算 1 億 2,900 万レアルを確保、そのうち 6,000 万レアルは医療専門知識に、残りは行政分析に充てられるとINSSのAlessandro Stefanutto新総裁は説明している。また最後の公務員採用試験で合格していた約1,000人の新規公務員の採用を行うと説明している。
年金・恩給などの申請件数の内訳・申請後の待機時間の内訳