ブラジル地理統計院(IBGE)の月間サービス生産量調査(PMS)の発表によると、2023年5月のサービス部門提供量(生産性指標)は、前月比0,9%増加と前月のマイナス1,5%から一転して増加に転じている。
今年5月のサービス部門提供量(生産性指標)は前年同月比4,7%増加、5月の過去 12 か月間の累積提供量は前年同期比 6,4%増加、今年初め5か月間の累積提供量は前年同期比 4,8%増加を記録している。
Valor Data社が20社のコンサルタント会社や金融機関対象の調査によると、最高予想は1,9%、平均予想は0,5%と実際の0,9%増加を大幅に下回っていた。また今年のサービス部門提供量(生産性指標)の前年比の最低予想は2,6%、最高予想は5,7%、平均予想は3,9%増加となっている。
今年5月のサービス部門提供量レベルは、Covid-19 パンデミック前の2020年2月の水準を既に11,5%と二桁台の増加を記録している。
今年5月のサービス部門提供量の地域別比較では27地域中 24地域で増加を記録、特にマット・グロッソ州は22,5%増加、リオ州3,4%増加、ミナス州2,6%、南大河州2,0%、ゴイアス州5,0%とそれぞれ増加を記録した一方でサンパウロ州はマイナス1,5%を記録している。
今年5月のサービス部門提供量の前月比のセクター別比較では、情報・通信サービスセクターは2,2%増加と前月のマイナス4,3%から一転して大幅な増加に転じている。
また一般家庭向けサービスセクターは 2,2%増加、その他のサービスセクターは0,6%増加と前2か月間の累積 1,7% から回復している。教育・研究機関などの公共サービスセクターはマイナス1,0%を記録している。
2022年5月~2023年5月までのサービス部門提供量の月間伸び率推移
3月~5月のセクター別サービス部門提供量の月間伸び率推移(IBGEサイトより抜粋)