5月の一般小売販売は前月比マイナス1.0%と予想を上回る落ち込みを記録(2023年7月14日付けヴァロール紙)

ブラジル地理統計院(IBGE)の月間小売調査(PMC)によると、2023年5月の自動車や建材部門を除くインフレ指数を差引いた実質一般小売販売量は、前月比マイナス1.0%と予想を上回る落ち込みを記録している。

Valor Data社の25社のコンサルタント及び金融機関対象の調査によると、最低予想はマイナス0.8%、最高予想は0.2%増加、平均予想はマイナス0.2%であった。

また今年5月の一般小売販売量は、前年同月比マイナス1.0%とValor Data社の平均予想の1.6%増加を大幅に下回っている。また今年初め5か月間の累積一般小売販売量は前年同期比1.3%増加、5月の過去12か月間の累積一般小売販売量は前年同期比0.8%増加を記録している。

今年5月の自動車及び建材を含む広範囲小売販売は、前月比マイナス1.1%を記録、4月はマイナス2.4%であった。またValor Data社の21社のコンサルタント及び金融機関対象の5月の広範囲小売販売調査によると、最低予想はマイナス2.2%、最高予想は0.3%増加、平均予想はマイナス0.5%であった。

5月の前年同月比の広範囲小売販売は3.0%増加、Valor Data社の調査では、最低予想は1.2%増加、最高予想は6.5%増加、平均予想は4.4%増加であった。

5月の一般小売販売のセクター別調査では、調査対象の8セクターのうち4セクターでマイナスを記録、特に、ハイパー・スーパーマーケット・食品・飲料・嗜好品セクターはマイナス3.2%、繊維・衣類・履物セクターはマイナス3.3%、日用品・個人消費セクターはマイナス2.3%、家具・家電セクターはマイナス0.7%を記録している。

5月の一般小売販売のセクター別調査で増加を記録したセクターは、医薬品・香水・化粧品・医療機器セクターは2.3%増加、書籍・雑誌・印刷物・製本セクターは1.7%増加、燃料・潤滑油セクター1.4%、事務用品・情報通信機器セクターは1.1%それぞれ増加を記録している。

5月の広範囲小売販売のセクター別調査で、四輪・二輪・パーツセクターは2.1%増加した一方で、建材セクターはマイナス0.9%を記録している。

5月の一般小売販売の地域別の前月比調査では、調査対象の27地域のうち23地域でマイナスを記録、特にアラゴアス州はマイナス5.9%、ロンドニアマイナス5.3%、パライーバ州マイナス4.6%とそれぞれ大幅な落ち込みを記録した一方で、トカンチンス州は1.8%、マラニョン州0.4%、ミナス州は0.4%それぞれ増加を記録している。

2023年3月~5月の一般小売販売のセクター別。今年初め5月間及び過去12カ月間の累計小売販売

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