最大手工作機械メーカーROMI社は、6月の製造業部門の企業経営者の僅かな景況感指数改善で、今後数カ月間のビジネス環境改善に期待している。
サンパウロ州サンタ・バルバラ・ダ・オエステ市の本社を構える最大手工作機械メーカーROMI社は、今年第2四半期の売上並びに純益とも減少している上に、受注残が前年同期比マイナス41.0%と大幅に減少している。
ROMI社経営陣は、第2四半期の売上高の減少にも関わらず、利益率が維持されていることを強調しており、6月の全国工業連盟(CNI)加盟の製造業部門の企業経営者の景況感指数(Icei)は回復、7月の企業経営者の景況感指数(Icei)は51.1ポイントと分岐点の50ポイントを上回っていると指摘している。
2022年10月の大統領選挙後、製造業部門の企業経営者の景況感指数(Icei)は60.2ポイントから48.8ポイントに急落し、現在は回復が鈍化している。7月の製造業部門の設備稼働率(UCI)は、下半期からより健全な水準への回帰の始まりとなる可能性がある。
世界的なインフレと高金利のシナリオで、海外市場は投資を実行するためのより困難な環境となっているため、ブラジル国内での回復が重要となっている。
海外不況の影響により、Romi 機械部門の受注は 25% 減少しました。このような不利な状況下で、同社はドイツの子会社であるBurkhardt-Weber社の受注は19%増加を達成と指摘している。
今年第2四半期の収益悪化が堅調であったのは鋳造・機械加工部品部門で、受注が85%減少し、電力価格の下落で風力エネルギー分野の撤退や投資延長の見直しを余儀なくされている。