ルーラ政権末までの新経済成長加速プログラム(PAC)による投資総額は2400億レアルに達する可能性 (2023年7月25日付けヴァロール紙)

2007年に左派政権の労働者党のルーラ大統領は、国内経済を牽引するために経済成長加速プログラム(PAC-1)発表、ジウマ・ロウセフ政権では引き継ぐために経済成長加速プログラム(PAC-2)発表していた経緯があった。

2023年~2026年まで政権を担当するルーラ大統領政権は、8月11日に新経済成長加速プログラム(PAC-3)の詳細なプロジェクトや投資の詳細について発表すると今月25日にルイ・コスタ官房長官はアナウンスしている。

PT政権がプログラムの実施日の変更を発表するのはこれで5回目となり、プラナルト宮殿は当初、4月までに「新PAC」を発足させると説明していた。この予想は後に5月、さらに6月に変更された。最終的には7月に予定されていたが、実現しなかった。

ルーラ政権の4年間で過去のPT政権時並みのブラジルの国内総生産を加速化するために、新経済成長加速プログラム(PAC-3)を導入するが、年間平均600億レアルの投資が予定されており、政権末までに総額2,400億レアルの投資が見込まれている。

この新経済成長加速プログラム(PAC-3)には、サンパウロ州南海岸地帯のサントス市とグアルジャ―市を結ぶ海底トンネルの建設が含まれているが、民営化官民パートナーシッププロジェクト(PPP)での実施が見込まれている。

コスタ官房長官は、下院議会での勢力取組にセントロン(Centrão:中道多数派)との政治工作が不可欠ではあるが、アツール・リラ下院議長との交渉は慎重に期すようにルーラ大統領に要請している。


 

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