6月の鉱工業部門生産は前月比0.1%微増(2023年8月1日付けヴァロール紙)

ブラジル地理統計院(IBGE)の鉱工業部門生産調査(PIM-PF)によると、2023年6月の鉱工業部門生産は、前月比0.1%微増、5月の鉱工業部門生産は0.3%増加を記録していた。

今年6月の鉱工業部門生産を牽引したのは、鉱業部門生産で2.9%増加と5月の1.4%増加に次いで大幅な増加を記録、特に原油及び鉄鉱石生産の増加であった。

Valor Data社による21コンサルタント会社及び金融機関対象の調査によると、6月の鉱工業部門の最低予想はマイナス0.6%、最高予想は0.8%増加であった。今年上半期の鉱工業部門生産は前年同期比マイナス0.3%を記録している。

今年6月の鉱工業部門生産レベルは2022年12月よりも0.5%増加しているが、COVID-19パンデミック前の2020年2月の水準を依然として1.4%下回っている。

今年6月の鉱工業部門生産は前年同月比0.3%増加、Valor Data社の調査では最低予想マイナス0.3%、最高予想1.2%増加、平均予想は0.3%増加で一致している。また6月の過去12か月間の鉱工業部門生産は0.1%増加に留まっている。

今年6月の鉱工業部門生産のセクター別比較では、資本財セクターは前月比マイナス1.2%、前年同月比マイナス10.3%、前記同様に鉱工業部門生産の55%を占める中間財セクターはマイナス0.3%、1.8%増加を記録している。

また耐久消費財セクターはマイナス4.6%、マイナス3.9%、非耐久消費財セクターは0.9%増加、0.1%増加している。

また鉱工業部門の25セクター対象の調査では、鉱業セクターはCOVID-19パンデミック前の2020年2月の水準を7.0%上回っており、特筆されるセクターとなっている。

6月の鉱工業部門生産では衣類・履物・アクセサリーセクターは前月比4.9%と大幅増加を記録、ゴム・プラスティックセクターは1.2%増加、金属セクターも1.2%増加を記録している。

一方前月比でマイナスを記録したセクターは石油派生品・バイオ燃料セクターはマイナス3.6%、自動車・トラック・輸送機器セクターはマイナス4.0%、機械・装置セクターはマイナス4.5%であった。

2022年6月~2023年6月の鉱工業部門生産の月間推移

2022年6月~2023年6月の鉱工業部門生産の過去12カ月間の月間推移

2023年6月のセクター別の鉱工業部門生産の増減

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=54807