ブラジルのSelic金利12.25%はメキシコに次いで世界2位の高金利(2023年8月3日付けヴァロール紙)

今月2日開催のブラジル中央銀行の通貨政策委員会 (Copom) は、政策導入金利(Selic)を13.75%据置を0,50% 引き下げて13,25%に決定、2020年8月5日のCopom会議で2,25% から2%に引き下げて以来、3年ぶりのSelic金利の引き下げを実施した。

インフレ指数を差引いた実質金利の比較表リスト作成は、ブラジル中央銀行の最終フォーカス速報、サンパウロ証券取引所B3、およびトレーディング・エコノミクスのデータに基づいて、Valor Data によって作成した。この調査は、世界の国内総生産(GDP)の約85%を占める19カ国で構成されるG20諸国と欧州連合のみを対象としているが、発展途上国の実質金利はメキシコやブラジルよりも高い点に留意する必要がある。

この世界の金利比較表のランキングは、直近に発表された各国の基本金利を使用して作成されま、今後 12 か月のインフレ期待は、利用可能な最新の予測である 2024 年の第 2 四半期まで割り引かれており、ブラジルの計算では、デリバティブ(B3 で交渉された金融契約)が考慮され、IPCA によって測定された今後 12 か月のインフレ期待が考慮されている。

世界の実質金利トップのメキシコとブラジルに続いて、サウジアラビアの金利は4.1%で3位、ロシアの実質金利3.6%で4位。 5位は南アフリカの金利は3.3%、6位は英国で実質金利は2.9%となっている。

ブラジルの金利の利下げサイクル突入は、チリ、コロンビア、メキシコ、ペルー、ウルグアイに先立ち、ラテンアメリカで最初に利下げした国となった。現在、ブラジルとその周辺地域も先行して利下げサイクル入りしている。

先進国の利下げサイクル入りはより不透明であり、ブラジルの利下げサイクル突入の多くは先進国に依存しており、先進国は依然としてインフレと戦うために金利を引き上げており、金利は過去ほぼ15年間で最も高い水準にある。しかし、一部の国は利上げをやめるべきだとの考えを示しており、世界的な景気後退への懸念は弱まっている。米国では連邦準備制度が7月末に11回目の利上げを実施した。

今後12か月間のG-20 no実質金利比較表

 

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