今月7日のブラジル中央銀行の発表によると、2023年7月のポウパンサ預金は引出総額が預入総額を35億8,100万レアル上回り、大幅な赤字を計上している。
6月のポウパンサ預金は預入総額が引出総額を25億9,500万レアル上回り、2022年12月から今年5月まで6カ月連続で引出総額が預入総額を上回る赤字を記録していたが、6月は預入総額が引出総額を上回って反転していた。
今年5月のポウパンサ預金は引出総額が預入総額を117億4,700万レアル上回り、統計を取り始めた1995年1月以降では過去最高の赤字を記録、今年4月は62億5,200万レアル、3月は60億8,800万レアル、2月は115億1,500万レアルの赤字を記録していた。
今年1月のポウパンサ預金では、引出総額が過去最高を記録する336億3,100万レアルに達していた経過があった。また今年初めの7か月間の引出総額が預入総額を702億1,800万レアル上回る累計赤字を記録している。
7月のポウパンサ預金の預入総額は3,266億800万レアルに対して、引出総額は3,301億8,900万レアル、昨年7月のポウパンサ預金は引出総額が預入総額を126億6,300万レアル上回る赤字を計上していた。
2022年のポウパンサ預金は引出総額が預入総額を1,032億3,700万レアル上回る赤字を計上していた。僅かに5月と12月だけが預入総額が引出総額を上回る黒字を計上していた。
6月のポウパンサ預金の貯蓄残高はは依然として1兆レアルを下回り、総額9,729億3,400万レアルに留まっている。 2020年8月には、新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより数カ月連続で大幅に好成績を記録したことを受けて、ポウパンサ預金残高はは1兆レアルを超え、昨年7月までその水準を維持していた経緯があった。