商業航空機とエグゼクティブジェット機の販売量が力強く回復した中で、エンブラエル社の2023年第2四半期の純損失は、前年同期比87%減少に相当する9,620万レアルを記録している。
エンブラエル社の第2四半期の純売上は、商用ジェット機の売上が56,5% 、エグゼクティブジェット機の売上が39,1% とそれぞれ大幅増加したために26%増加の63億6,000万レアルを記録している。
エンブラエル社の第2四半期の税引前利益に支払利息と減価償却費を加算したもので、総資本に対してどの程度のキャッシュフローを産みだしたかを簡易的に示す(Ebitda) は、第 1 四半期の13倍以上に相当する 7億2,410万レアルを記録している。
6月末のエンブラエルの純負債は70億レアルと、3月末の72億3,000万レアルから若干減少、同社は第2四半期に47機のジェット機を納入し、そのうち17機が商用機、30機がエグゼクティブ機(小型機19機、中型機11機)で、2022年の同時期と比べて47%増加している。
エンブラエル社の第2四半期の民間航空機部門売上は前年同期比56%増加の23億2,000万レアルに達し、しかし、粗利益率は一時的な影響で13.2%から12.9%に低下した。
エグゼクティブ・アビエーション部門の純収益は39% 増加の 18 億 5,000 万レアル。しかし、粗利益率も 22.2% から 19.7% に低下している。
防衛部門の収益は 4 億 1,070 万レアルで、上半期の収益認識の遅れにより 1 年間で 28% 減少。粗利益率は昨年第2四半期の28.2%増加から一転してマイナス1%を記録している。
サービスとサポート部門では、エンブラエルの売上高は7%増加の16億8,000万レアルで7%の成長、粗利益率はマイナス31.8%に相当する24.3%に留まった。