化学製品輸入が50%急増(2023年8月21日付けヴァロール紙)

ブラジルの化学製品輸入は年々増加しており、2022年には630億ドルという記録的な貿易赤字を記録、2023年にはさらに化学製品の輸入量が増加し、国内の工業用化学製品生産及び国内販売は過去17年間で最低レベルとなっている。

世界的な化学製品の過剰な生産能力、主要国での消費ペースの鈍化、そしてウクライナ侵攻後に課された制裁を受けてアジアへの安価なロシア産原油の供給がブラジルの化学製品の貿易収支の不均衡を悪化させている。

ブラジル化学工業協会(Abiquim)の発表によると、今年7月の化学製品輸入額は51億ドル、500万トンに達し、過去1年間で最高の輸入額を記録、輸入量が330万トンだった2月と比較すると、輸入量は50%に達するが、よりコスト競争力のある輸入製品に国内市場のマーケットシェアを奪われている。

世界的な化学製品の過剰な生産能力、主要国での消費ペースの鈍化、そしてウクライナ侵攻後に課された制裁を受けて、アジアへの安価なロシア産原油の供給がブラジルの化学製品の貿易収支の不均衡を悪化させている。

ブラジル化学工業協会(Abiquim)の発表によると、今年7月の化学製品輸入額は51億ドル、500万トンに達し、過去1年間で最高の輸入額を記録、輸入量が330万トンだった2月と比較すると、輸入量は50%に達するが、よりコスト競争力のある輸入製品に国内市場のマーケットシェアを奪われている。

昨年8月にメルコスール共通対外関税例外リスト(Letec)に登録され、4月に最終的に撤回された熱可塑性樹脂の貿易統計は、被害の大きさを示している。

今年第1・四半期のPVCを除く樹脂の内需は1.8%増の144万トンとなった一方、生産は17.4%減、輸出は31.1%減った。輸入は42.7%増加し、国内需要の37%を占め、市場のマーケットシェアを10%増加させている。

ブラジル国内では電力エネルギー価格が非常に高いために、天然ガスの供給を増やす必要があるが、そのためには700億レアルに達する投資が不可欠であり、また新たな石油コンビナートの建設も必要となっている。

 

 

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