2023年下期の第2回フォーラムは、2023年8月30日午前9時から10時3まで自動車部会並びに運輸サービス部会共催で開催。司会は木村委員長が務めた。
初めに広佐古部会長は、上期の回顧では四輪の販売台数推移、月間販売推移、生産台数や輸出台数の推移、在庫高と生産への影響、ブランド別シェアの推移、四輪(中古車・新車)の販売台数、2023年のブラジル市場・輸出・生産などについて説明した。
自動車業界の展望では、ANFAVEAの今年の国内市場・輸出・生産予測、次期自動車政策ROTA2030のフレームワークで新たに議論されている項目、税制改革の自動車産業に影響を与える議論項目、排ガス規制・自動車政策との調和、ブラジルに関連するFTA交渉の最近の動き、自動車電動化の動きについて説明した。
藤城氏は二輪車の生産・販売推移、月別登録台数推移、支払い形態別販売比率などについて説明した。質疑応答では日系メーカーのブラジル及び南米での投資計画。ブラジル自動車市場の動向及び拡大見通し。二輪車販売のコンソルシオ販売とは。トラック生産減少の要因が挙げられた。
運輸サービス部会の大胡部会長は、「海運」セグメントについて、コンテナ輸出入、ブラジル完成車輸出入台数の推移、ブラジルばら積み主要貨物輸出量推移、今後の展望ではパナマ運河で渇水による通峡隻数制限。海運のトピックなどについて説明した。
菅原氏は「航空貨物」セグメントについて、グアルーリョス空港及びヴィラコッポス空港の空港貨物推移、今後の展望では不安要素としてロシア上空での飛行制限による搭載重量制限、北米西海岸の労使交渉。空港貨物マニフェストシステムの変更。「その他の物流」セグメントでは倉庫需要増加、ガソリン価格及びディーゼル価格の値上げを説明した。
文岡副部会長は「旅行・ホテル・航空旅客・レンタカー」について、ブラジル国内市場、国内ホテル及び国内レンタカー売上推移、ドメスティック及びインターナショナルエアーチケット売上推移、トップ20の国際便ルート、日本の国内旅行客の推移、ブラジルから訪日客の推移、9月30からの短期ビザ免除、日本のインバウンドサービス対応などについて説明した。質疑応答では海運の自動車・ドライバルクは数量ベースか。空港貨物マニフェストシステムの変更中の不具合の発生状況などが挙げられた