プリズム財政レポートは2024年の財政プライマリー収支赤字を830億レアル予想(2023年9月14日付けヴァロール紙)

財務省のプリズム財政レポート(Prisma Fiscal )を基にした財務省エコノミストの2024年度のブラジル連保政府の財政プライマリー収支は、8月の予想の830億レアルから9月は848億レアルに上方修正している。

一方、連邦政府の新税制均衡法は来年の主な財政プライマリー収支赤字をゼロとし、国内総生産(GDP)比で∓0.25%ポイントの許容範囲を設けている。

∓0.25パーセントポイントの幅は上下約250億レアルに相当する。言い換えれば、市場が予測する来年の基礎的財政赤字は、目標範囲をほぼ600億レアル上回っていることになる。

金融機関、コンサルタント会社及び資産管理会社による今年の財政プライマリー収支赤字は、前回予想の1,046億レアルから1,065億レアルへと若干上方修正している。

ブラジルの公的債務の主要な指標である連邦政府の総債務残高(DBGG) は、市場予測は今年末時点でGDP比76.19%から76.12%と微減されたが、2024 年も GDP比79.15% から 79.11% に微減されている。

2023 年の連邦政府の歳入総額は前回予想の2 兆 3,510 億レアルから 2 兆 3,490 億レアルと若干下方修正、純歳入総額は前回同様に1 兆 9,200 億レアルで安定している。連邦政府の総支出総額見通しは前回予想の2兆220億レアルから2兆200億レアルとほぼ変わらず。

また2024年の連邦政府の歳入総額は前回予想の2兆5,040億レアルから2兆5,320億レアル、純歳入総額は前回予想の2億1,620億レアルから2兆1,710億レアルに微調整されている。

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