9月の企業経営者の景況感指数(ICE)は94,1ポイントと前月比では0,7ポイント減少(2023年10月2日付けヴァロール紙)

ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)の調査によると、2023年9月の企業経営者の景況感を計る企業経営者の景況感指数(ICE)は94,1ポイントと前月比では0,7ポイント減少と4カ月連続で前月比割れを記録している。

景況感は分岐点の100ポイントを依然として大きく下回っているが、セクターごとに結果は不均一であり、サービスセクターおよび建設セクターの現状認識は一定の回復力を示しているが、鉱工業セクターおよび商業セクターは減速段階を示唆している。

建設セクターを除くすべてのセクターで期待は楽観的ではなくなっており、建設セクターでは今後数カ月は引き続き良好な事業環境が予想されている。

半年先の企業の悲観的な見方は通常、翌月の投資や雇用の決定を予測する変数であるため、懸念されているとFGV Ibre統計部門のAloisio Campelo Jr部長は指摘している。

今年9月の企業経営者の景況感低下は、今後数カ月に関する見通しの悪化が原因となっており、見通し信頼感指数(IE-E)は2.1ポイント低下の93.1ポイントとなっている。

9月の企業経営者の見通し信頼感指数(IE-E) の全ての構成要素が低下し、特に 3 か月間の需要指標は1.9 ポイント低下、また6 か月先のビジネス傾向は2.1 ポイント低下している。9月の現況景気指数 (ISA-E)は0.9ポイント上昇し、94.5ポイントとなった。

FGV Ibre が作成した企業経営者の景況感指数(ICE)は調査の対象となる産業、サービス、商業、建設の 4 つのセクターの信頼指数を統合している。

9月には主要4セクターのうち3セクターで信頼感が低下したが、唯一の例外は建設セクターであった。鉱工業セクターの信頼感指数は3か月連続で低下し、2020年7月以来の最低水準となる91.0ポイントに達している。

サービスセクターの信頼感指数は0.5ポイント低下して96.9ポイント、商業セクターの信頼感指数は1.6ポイント低下して92.2ポイントとなった。逆に建設業セクターの景況感は2.2ポイント上昇し98.1ポイントとなり、4セクター中で最高水準となった。

9月には企業経営者の景況感指数(ICE)を構成する49セグメントのうち43%で景況感が上昇したが、その広がりは前月の51%よりも低下した。

 

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