オンライン精神疾患治療2社が合併(2023年10月18日付けヴァロール紙)

遠隔医療プラットフォームの Conexa社 は、年間約 100 万件の診察を行うオンライン治療を専門とする企業 Zenklub社 と合併した。

Conexa社は、2021年にすでにメンタルヘルスにフォーカスしたネットワークであるPsicologia Viva社と提携しており、このメンタルヘルス市場はパンデミック以来3年間飛躍的に成長し続けている。

世界保健機関(WHO)の統計によると、ブラジルは精神疾患に繋がる精神不安を抱えている人口が最も多い国の一つであり、うつ病の症例数が世界で3番目に多い国となっている。

この企業合併は株式交換のみで金銭の支払いは行われない。合併後の会社は同じ株主で継続し、40%から50%が創設者に残り、残りの部分は、近年事業に参入した複数のファンドに振り当てられる。

Conexa社 は 2017 年にフェルナンド ・ドミンゲス氏によって設立され、General Atlantic社, Goldman Sachs社やIgah Ventures社などの投資ファンドから3億レアルの投資を受けている。

一方、Zenklub 社は医師の Rui Brandão 氏とデータサイエンティストの José Simões 氏によって 1 年前に総額 1 億レアルで設立、主な投資家は、Pátria社に買収されたPedro Faria社の主な投資家のKamaroopin氏となっている。

この合併で今年末のConexa社は売り上げが2億2,000万レアル、運転資金は2億レアルが見込まれているが、2024年初めには赤字解消が見込まれている。

合併後の会社は現在、さまざまな医療専門分野で年間約 600 万件のオンライン診療を実施するプラットフォームを保有。オンライン診察の約半分は心理学者によるセラピーが見込まれている。

Zenklub社 は、法人契約限定でオンライン セラピー サービスを提供しており、自動車メーカーVolkswagen社, 航空会社Azul社並びに薬局チェーンRaia Drogasil社など約 500 社が顧客となっている。

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