今年9月のクレジット部門伸び率は0.8%増加予想(2023年10月19日付けヴァロール紙)

ブラジル銀行協会連盟(Febraban)によると、2023年9月のクレジット部門伸び率は、法人向け自由クレジット部門が牽引して前月比0.8%増加が予想されているが、正式な発表は今月27日が予定されている。

今年9月の法人向けクレジット部門伸び率は1.2%増加、個人向けクレジット部門伸び率は0.6%増加が見込まれている。

また今年9月の融資先が自由に選択できる法人向けクレジット部門伸び率は、1.4%増加が見込まれている。

今年9月の融資先が限定されるクレジット部門の伸び率は0.8%増加予想、特に2023/24年収穫期の農業生産支援計画(Plano Safra:プラノ・サフラ)並びに社会経済開発銀行(BNDES)の限定クレジットが牽引している。

今年9月の融資先が自由に選択できる個人向け自由クレジット部門伸び率は、僅か0.3%の伸び率に留まると予想されている一方で、個人向け限定クレジット部門伸び率は、農業生産支援計画及び住宅購入向けクレジットが牽引して0.9%増加が見込まれている。

ブラジル銀行協会連盟(Febraban)調査によると、個人信用や自動車融資などの最も安全な手段は増加する一方、よりリスクの高リボルビングクレジットは勢いを失うはずで、これは金融機関側の一定の警戒を反映している可能性がある。

今年のクレジット部門伸び率は、政策誘導金利の切下げサイクル突入にも拘らず、高止まりしている延滞率や一般家庭の負債増加で8月に発表した8.9%に対して、現在では7.9%へも下方修正が余儀なくされているとFebrabanのRubens Sardenberg理事は指摘している。

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=56233