今年8月のGDP伸び率は前月比0.6%減少(2023年10月23日付けヴァロール紙)

ゼツリオ・バルガス財団ブラジル経済研究所(FGV/Ibre)のGDP伸び率モニター調査によると、2023年8月のGDP伸び率は前月比0.6%減少を記録している。

今年8月のGDP伸び率は前年同月比2.5%増加、6月から8月の四半期のGDP伸び率は前年同期比2.8%増加している。また今年8月の過去12カ月間の累積GDP伸び率は、前年同期比3.0%増加を記録している。

今年8月のGDP伸び率は前月比0.6%減少した要因として、大豆などの農畜産物の生産減少並びに主に機械・装置部門の業績不振により、住宅投資、設備投資や公共投資などの国内総固定資本形成(FBCF)部門のGDP伸び率の後退はさらに深刻化しているとゼツリオ・バルガス財団ブラジル経済研究所(FGV/Ibre)のJuliana Treceコーディネーターは指摘している。

6月から8月の四半期の家族向け消費は3.1%増加。 3月から5月の四半期以降の家族向け消費は若干の変化が見られるものの、家計消費の伸びは安定している。ここ数四半期では、サービス部門の消費がその寄与を減らしている一方、耐久製品の消費が総消費に占める割合が増加している。

6月から8月の四半期の国内総固定資本形成(FBCF)部門のGDP伸び率は5.0%減少した。 2022年4月終了の四半期以来初めて、建設部門が後退したが、国内総固定資本形成(FBCF)への寄与度が-0.2ポイントと小さいことは、年初からこの部門で観察された大きな後退を正当化するものではないとJuliana Treceコーディネーターは指摘している。

6月から8月の四半期の商品とサービスの輸出が10.6%増加。 年間を通じて輸出の好調は農産物と鉱物採掘の輸出の伸びによって説明されている。

6月から8月の四半期の輸入総額は4.6%減少。 中間財の輸入が主にこの減少の原因となっているが、同期間にはサービスの輸入も減少していた。

今年初め8か月間のブラジルの累計 GDP が 7 兆 398 億 300 万レアル、8月の投資率は17.5%で、2000年以降の歴史的平均をわずかに上回った。

 

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