大手工作機械メーカーROMI社の2023年第3四半期の純益は、前年同期比31,4% と大幅減少の4,440万レアルに留まり、製造業部門の投資回復が遅れている。
また今年第3四半期の同社の純売上も、前年同期比31,5%の大幅減少の2億7,280万レアルに留まっている。
今年第3四半期のROMI社の税引前利益に支払利息と減価償却費を加算したもので、総資本に対してどの程度のキャッシュフローを産みだしたかを簡易的に示す(Ebitda) は、前年同期比39.4%減少の5,570万レアルに留まっている。
同社の第 3 四半期の受注残高は、前年同期比 31.7% 減少の 5 億 5,720 万レアル。受注残高の最大の下落要因として鋳物および機械加工製品で77%下落の5,630万レアルに留まっている。
同社の総受注高のうち、2 億 4,120 万レアルは Romi Machines 部門によるもので、38% 減少を記録した一方で、残りの 2 億 5,970 万レアルは Burkhardt and Weber Machines (BW)の受注残高で47.6%増加 を記録している。
第 3 四半期に販売された製品およびサービスの原価コストは、前年同期比 26.6% 減少の 1 億 9,200 万レアルに留まり、第 3 四半期の財務結果は、 前年同期比9.6%減少の440 万レアルの黒字を計上している。
今年第 3 四半期の Romi社 の純営業収益は、前年同期比31.6% 減少の2 億 7,780 万レアルで、そのうち、1 億 9,390 万レアルはMáquinas Romi社、2,930 万レアルはMáquinas BW、その他の 4,940 万レアルは鋳物および機械加工部品部門から計上している。
同社は決算報告書に添えられたコメントの中で、2023年の第3四半期は、国内市場と海外市場の両方において、引き続き投資環境が不安定であると示唆している。
また同社は、景況感指数は地域的および世界的な地政学的および経済的不安定を反映して変動するシナリオを示していると説明。その一方で、ブラジルにおける金利低下とインフレ抑制の最近の兆候は、市場全体の信頼感にプラスの影響を与え、新規投資を促進する可能性があると説明している。
第 3 四半期中に、製造業部門経営者の景況感指数 (ICEI) の変動が観察され、10 月には分岐点となる50ポイントを上回る 50.5 ポイントに達している。
製造業部門の企業経営者は現在、厳しい投資環境に直面しているが、より複雑な環境の中でも指数を通じて楽観的な見方をしていると同社は強調している。