今年第3四半期のペトロブラスの石油派生品生産は8.8%増加(2023年10月27日付けヴァロール紙)

2023年第3四半期のペトロブラス石油公社の石油、天然ガスや液化天然ガス(LNG)などの1日当たりの平均石油派生品生産は、前年同期比8.8%増加の288万バレルを記録している。

ペトロブラスの今年第3四半期の石油派生品の生産増加要因として、プレソルトプラットフォームの運用パフォーマンスの向上と、操業停止やメンテナンスによる損失の減少が挙げられる。

今年第3四半期の1日当たりの石油および液化天然ガス(LNG)の生産は、前年同期比9.0%増加に相当する284万バレルを記録した一方で、天然ガスは6.3%増加の52万5,000バレルとなっている。

ペトロブラス石油公社の発表によると、今年第3四半期の1日当たりの平均石油・天然ガス生産の増加要因として、サントス海盆Búzios油田の岩塩層下(プレソルト)原油開発向けのFPSO(洋上浮体式生産・貯蔵・積出施設)のプラットフォームのAlmirante Barroso及びItapu油田のプラットフォームP-71の増産が寄与している。

ペトロブラスはまた、カンポス盆地とサントス盆地における補完プロジェクトによる新しい油田の生産も強調。ペトロブラスは報告書の中で、成熟した油田の自然減少と売却によって部分的に相殺されたと説明している。

今年第3四半期のプレソルト油田の1日当たりの石油や天然ガス生産は、225万バレルと記録更新、そのうち石油だけの生産量は、16.3%増加の187万2,000バレルを記録している。

今年第 3 四半期のペトロブラスの石油輸出は、前年同期比65%増加の59 万 9,000バレル 、前四半期比では31.5% 増加している。

今年第 3 四半期のペトロブラスの石油輸出の40%は中国向け輸出、次いでヨーロッパ32%、ラテンアメリカ13%、米国7.0%、中国を除くアジアは7.0%、カリブ諸国向けは1.0%となっている。また新規開拓地域としてフィンランド、ギリシア及び英国向けに輸出が始まっている。

今年第3四半期の石油派生品輸入は、デリバティブの輸入減少と製油所生産量の増加で前年同期比マイナス33.3%、前四半期比ではマイナス17.9%を記録している。

2023 年第 3 四半期の石油製油所の稼働率は、前年同期比8.0%増加の 96% を記録して2014年以来では最高の稼働率を記録している。

 

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