10 月のインフレ指数のIGP-M は予想を下回る0,50% (2023年10月30日付けヴァロール紙)

ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)のインフレ調査によると、2023年10月の住宅賃貸料調整基準となるインフレ指数の総合市場物価指数(IGP-M)は、前月の0,37%を大幅に上回る0,50%を記録している。

Valor Data社の17社の金融機関やコンサルタント会社対象の調査では、最低予想は0,38%、最高予想は0,76%.平均予想の0,54%を若干下回った。

今年初め10か月間の累計総合市場物価指数(IGP-M)はマイナス4.46%、10月の過去12カ月間の累計総合市場物価指数(IGP-M)はマイナス4,57%を記録している。

2022年10月の総合市場物価指数(IGP-M)は0.97%、昨年10月の過去12カ月間の累計総合市場物価指数(IGP-M)は6.52%であった。

主要な国際コモディティの生産者指数は上昇を続けており、牛の生産者指数はマイナス10.11から6.97%、VHP粗糖はマイナス2.70%から12.88%、牛肉の生産者指数はマイナス4.55%から3.85%それぞれ大幅に上昇している。

これらの生産者指数の上昇は、小売最終製品の価格に影響を与える品目に部分的に影響を及ぼし、消費者物価指数の食品グループで観察されたデフレのマイナス0.60%からマイナス0.39%を緩和する効果に繋がっている.

60%のウエイトを占める1 月の総合生産者物価指数 (IPA-M) は、10月に0.60%の上昇を記録し、9月の0.41%の上昇を上回ったとジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)では説明している。0.60%の上昇に寄与した主な要因は、加工食品のサブグループであり、同期間にその割合は -0.74% から 0.49% に上昇している。

10 月の中間財グループのインフレ指数は 0.69% 上昇し、前月に記録した 1.50% の上昇に比べて鈍化した。インフレ指数の鈍化に影響を与えた主な要因は、生産用の燃料および潤滑油のサブグループであり、その割合は 15.04% から 2.32% の上昇に留まっている。

原材料段階での10月のインフレ指数は  1.06% の増加を記録して、9 月に観察された 0.38% のデフレから反転している。

IGP-M の 30% を占める10月の消費者物価指数 (IPC-M) は9月と同率の0.27%、指数を構成する 8 グループのうち、5 グループは変動率が増加し、2 グループは減少し、1 グループは前月と同じ率を維持した。

10月の総合市場物価指数(IGP-M)の10%のウエートを占めるブラジル建設コスト指数 (INCC-M)は、9月の0.24%から0.20%と若干減少している。

過去1年間の総合市場物価指数(IGP-M)の月間推移

過去1年間の過去12か月間の累計総合市場物価指数(IGP-M)の月間推移

今年9月並びに10月の総合市場物価指数(IGP-M)を構成するグループ別の増減

 

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=56374