全国自動車工業会(Anfavea)の発表によると、2023年10月のトラックやバスをふくむ新車販売台数は、レンタカー企業向けが牽引して前年同月比20.4%増加の21万7,800台を記録している。
今年10月の1日当たりの平均新車販売は1万400台とCovid-19 パンデミック前の水準まで接近してきている。
今年10月までで最も新車販売台数が大きかったのは、ルーラ政権が採用した今年5月実施開始、6月末まで継続された最大12万レアルの大衆車購買促進プログラムが功を奏した7月の新車販売台数は、前年同月比24%増加の22万5,600台を記録していた。
今年10月の新車販売はレンタカー会社の新車需要の拡大による影響で、7月に記録した22万5,600台に次ぐ今年の月間記録となっていると全国自動車工業会(Anfavea)のMárcio de Lima Leite会長は指摘している。
今年10月の新車販売の51%は、レンタカー会社などによる自動車メーカーからの直接販売が占めているが、2014年の新車販売のレンタカー企業などの法人向け直接販売比率は僅か29%であった。
過去10年間の新車販売の法人向け直接販売は安定している一方で、クレジット販売比率が高い個人向け新車販売は、新車販売向けクレジット金利の高止まりなどの影響を受けて、クレジット申請の77%は銀行の与信強化で撥ねられている。
今年初め10か月間の新車の累積販売台数は、前年同期比9.7%増加に相当する184万台を記録している。今年10月の新車輸出台数は、前年同月比26.9%減少の3万1,300台、今年初め10カ月間では、前年同期比12.8%減少の35万4,200台に留まっている。
今年初め10か月間のアルゼンチン向け新車輸出台数は前年同期比17.0%減少、コロンビア向けは50%減少、チリ向けも59%とそれぞれ大幅な減少を記録している。
今年10月の新車輸出金額は17.4%に相当する8億7,680万ドル、今年初め10カ月間では3.0%減少の93億4,000万ドルまで縮小している。