2023年10月のブラジルの中銀、国庫庁並びに社会保障院(INSS)で構成される中央政府のインフラ指数を差引いた実質財政プライマリー収支は、GDP比0,83%に相当する182億7,600万レアルを記録して統計を取り始めた1997年以降では過去8番目の黒字幅を記録している。
今年10月の過去12カ月間の中央政府の実質累積財政プライマリー収支は、GDP比0,83%の853億レアルの赤字を計上している。
連邦政府は今年の中央政府の実質累積財政プライマリー収支は、2,136億レアルの赤字に抑える目標を立てているが、財務省では今年の累積財政プライマリー収支目標は1,774億レアルの赤字に設定している。
2022年10月の財政プライマリー収支は305億9,200万レアルの黒字を計上、昨年の財政プライマリー収支はGDP比0,5%に相当する541億レアルの黒字を計上していた。
今年10月の国庫庁の財政プライマリー収支は369億1,000万レアルの黒字を計上した一方で、社会保障院は185億9,800万レアルの赤字、中央銀行は3,500万レアルの赤字を計上している。
今年初め10か月間の累積プライマリー収支は、750億9,000万レアルの赤字を計上しているが、国庫庁は1,927億8,300万レアルの黒字を計上している一方で、社会保障院(INSS)は2,674億7,100万レアルの赤字を計上、中央銀行は4億200万レアルの赤字を計上している。
今年10月の中央政府の実質収入は、前年同月比0,6%増加の1,801億4,200万レアルに対して、支出は10,1%増加の1,618億6,500万レアルを記録している。
今年初め10か月間の中央政府の累積実質収入は、前年同期比マイナス3,3%の1兆5,750億レアルに対して、歳出は5,7%増加の1兆6,500億レアルを記録している。
今年初め10か月間の中央政府は、422億5,000万レアルの利益・配当金を受け取ったが、昨年同期の829億 8,800万レアルの約半分に留まっている。
今年10月の中央政府の投資総額は、前年同月比332,4%増加の86億1,000万レアル、今年初め10か月間の中央政府の累積投資総額は、前年同期比53,9%増加の510億1,000万レアルを記録している。