10月の鉱工業部門生産は15地域のうち10地域で前月比増加を記録(2023年12月8日付けヴァロール紙及びIBGEサイトより抜粋)

ブラジル地理統計院(IBGE)の鉱工業部門生産調査(PIM-REGIONAL)によると、2023年10月の15地域のうち10地域で前月比増加を記録している。

10月のブラジル国内の調査対象の15地域の鉱工業部門の平均生産伸び率は、前月比0.1%増加を記録している。特に鉱工業部門生産伸び率が顕著であったのはペルナンブーコ州の12.4%と二桁台の伸び率を記録して、9月のマイナス18.0%の大半を帳消しにしている。

ペルナンブーコ州の12.4%の伸び率に次いで、バイア州は8.1%増加を記録して前3カ月の累積12.1%のマイナスの大半を帳消しにしている。

ブラジルの鉱工業部門生産を牽引するサンパウロ州は、0.6%増加とブラジルの平均伸び率0.1%を大幅に上回っている。また北東部地域は4.2%、ゴイアス州2.1%、セアラー州1.7%、パラナ州1.6%、南大河州1.2%、ミナス州は0.7%それぞれ平均以上の伸び率を記録したが、パラー州は0.1%と全国平均の伸び率に留まった。

一方マイナスを記録したのはエスピリット・サント州のマイナス3.1%、前2か月間の累計はマイナスア7.9%、旱魃によるアマゾン河の大型船舶の水上輸送コスト上昇及びメーカーの集団休暇採用による在庫調整を余儀なくされているマナウスフリーゾーンを抱えるアマゾナス州はマイナス2.6%、マイナス8.6%を記録していた。

また今年10月の鉱工業部門生産の前年同月比の地域別比較では、調査対象の18地域のうち12地域で増加を記録、特にパラナ州は28.9%、エスピリット・サント州16.9%、ゴイアス州13.0%、ペルナンブーコ州11.4%、マット・グロッソ州は10.0%それぞれ二桁台の伸び率を記録している。

パラナ州の鉱工業部門の生産伸び率を牽引したのは、コークス、石油製品とバイオ燃料、食品、木材製品セクター。エスピリト・サント州では、鉱業セクター、紙・パルプ、紙製品セクターが牽引している。

また南マット・グロッソ州は9.1%、パラー州8.0%、サンタ・カタリーナ州3.9%、セアラー州3.2%、と全国平均の1.2%増加をそれぞれ上回っている一方で、北東部地域は1.0%、南大河州0.6%は平均以下の伸び率に留まった。しかし北大河州はマイナス14.8%、マラニョン州マイナス7.4%、アマゾナス州はマイナス5.7%とそれぞれ大きな落ち込みを記録している。

2023年10月のブラジル国内の地域別の鉱工業部門生産伸び率の前月比、前年同月比、今年初め10か月間の累計、過去12カ月間の累計伸び率の比較

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