中国資本State Grid社が電力エネルギー送電入札で最大ロットを39.9%の割引率で落札 (2023年12月15日付けエスタード紙及びUOLサイトより抜粋)

2010年からブラジル国内で電力エネルギー関連事業を展開している中国資本大手のState Grid社は、今月15日にサンパウロ証券取引所(B3)で国家電力エネルギー庁が推進する送電線オークションで、最大ロットを落札した。

この入札では、年間許容収入(RAP)が 19 億 3,700 万レアルと見込まれており、これは規制当局が規定する最大値と比較して 39.9% の割引率に相当する。

中国企業State Grid社が落札した送電網は、マラニョン州、トカンティンス州及びゴイアス州の3州をまたぐ1,468キロメートルの直流送電線の建設が含まれている。プロジェクト実施の実行期限は72か月と、国家電力エネルギー庁(ANNEL)が認めた最長期間となっている。

現在、State Grid社 は、単独プロジェクト及びコンソーシアム形式を含めてブラジル国内で 1万6,000 km 以上の送電線事業を展開。ブラジル国内13 州に約 3 万基の送電網鉄塔を擁し、投資総額は約 280 億レアルに達している。

今回の送電網入札は平均して 40.85% の割引率で終了、3 つの送電網ロットで 210 億レアルの投資が見込まれている。Alexandre Silveira鉱山・エネルギー相はこのプロジェクトはブラジルの再生可能エネルギー全体の可能性を実現可能にするための重要な一歩であると説明、今年すでに送電網関連事業に400億レアル以上の投資が行われていると説明している。

中国企業State Grid社以外にも、Alupar社並びにMercury Investments社によって形成されたOlympus XVIコンソーシアムが47.01%の割引率で第2ロットを獲得、第3ロットはCeleo Redes Brasilが獲得し、42.39%の割引率で入札してEletrobras社を破った。

Alupar 社が率いるコンソーシアムは、ゴイアス州、ミナス州およびサンパウロ州をまたぐ 552 km の送電線の建設と運営に 2 億 3,950 万レアルの収益を約束した。このプロジェクトは、地域の相互接続とエネルギー交換能力を拡大することを目的に、工事完了期限は66ヶ月となっている。

またCeleo 社はロット 3 を 42.39% の割引率で 1 億 120 万レアルで落札した。このプロジェクトでは、サンパウロ州内で 388 km の送電線の建設が予定されており、工期は 60 か月以内となっている。

入札にかけられた送電網地図と距離表示

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=56916