Ibre/FGVの調査では10月のGDP伸び率は前月比0,1%増加(2023年12月19日付けヴァロール紙)

ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)の調査によると、 2023年10月のブラジルの国内総生産(GDP)伸び率は、前月比0.1%増加を記録している。

今年10月のブラジルの国内総生産(GDP)伸び率は前年同月比2.4%増加、8月から10月の四半期のGDP伸び率は2.0%増加、10月の過去12カ月間の累計GDP伸び率は2.9%を記録している。

.今年8月及び9月のGDP伸び率は前月比割れが発生していたが、10月のGDP伸び率は鉱工業部門とサービス部門が牽引して僅か0.1%増加でも反転を記録しているとジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)のJuliana Treceコーディネーターは指摘している。

需要の観点から考慮すると、10月の一般家計消費は前月比0.5%減少と前月までの4カ月連続増加の後、すべての消費カテゴリーで後退が明らかになっている。この結果は一時的な可能性もあるが、今後の状況を考えると注目に値するとJuliana Treceコーディネーターは指摘している。

今年8月~10月の四半期の一般家庭消費は2.6%増加、2022年に一般家庭消費は大幅増加を記録した後、今年は一般家計消費は、四半期あたり約3.5%の安定した伸び率を記録しているとアナリストは指摘している。

今年8月~10月の四半期の住宅投資、設備投資や公共投資などの国内総固定資本形成(FBCF)部門の累積GDP伸び率は、機械・装置部門及び建設部門の停滞でマイナス6.2%と大幅な落ち込みを記録している。

今年8月~10月の四半期の輸出は、昨年同様に農畜産物部門及び鉱業部門が牽引して11.4%と二桁台の伸び率を記録している。

今年の輸出は農畜産部門の寄与度が年間を通じて増加し、3月~5月の四半期のGDP伸び率4.7%から10月終了の四半期には7.3%に上昇したことは注目に値する。

一方で今年8月~10月の四半期の輸入は、下半期初めから中間財部門の輸入の大幅減少でマイナス5.4%を記録している。

今年初め10か月間の累積GDP伸び率は8兆9,500億レアル、10月の国内総固定資本形成(FBCF)は17.1%増加を記録している。

 

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