2日のブラジル中央銀行の今年初めてのフォーカスレポートは、2023年のブラジルの公式なインフレ指数発表の広範囲消費者物価指数(IPCA)を前回同様4,46%に据置いている。
また2024年のインフレ指数は前回予想の3,91%から3,90%に下方修正した一方で、2025年の広範囲消費者物価指数(IPCA)は前回同様3,50%に据置いている。
昨年12月13日開催のブラジル中央銀行の通貨政策委員会 (Copom) は、政策導入金利(Selic)を現行の12.25%を0,50%引き下げて11.75%に決定した。2024年末のSelic金利は9,25%に据置、2025年末のSelic金利も8,50%に据え置いている。
昨年12月のブラジル地理統計院(IBGE)による拡大消費者物価指数(IPCA-15)は0,40%増加、昨年通年の累計拡大消費者物価指数(IPCA-15)は4,72%増加、2023年の最終的な広範囲消費者物価指数(IPCA)は今月11日に発表予定、2023年の広範囲消費者物価指数(IPCA)の中央目標値は3,25%、2024年及び2025年の広範囲消費者物価指数(IPCA)の中央目標値は3,00%増加、許容範囲は±1,5%に設定されている。
2023年のGDP伸び率は前回同様に2,92%に据置かれている。また今年のGDP伸び率は1,52%、2025年のGDP伸び率は2,00%にそれぞれ据え置かれている。
ブラジル地理統計院(IBGE)は12月5日、2023年第3四半期(7~9月期)の国内総生産(GDP)伸び率は、前四半期比が0,1% 増加したと発表している。
バロール紙が71社の金融機関とコンサルティング会社から集めた事前の平均予想のマイナス0. 2%を大幅に上回る伸び率を記録。最低予想はマイナス0. 6%、最高予想は0,5%増加であった。今年第2四半期のGDP伸び率は前四半期比1%増加を記録していた。2023年の正式なGDP伸び率は3月1日に発表される。
2024年末のレアル通貨に対するドルの為替は前回同様にR$ 5,00に据置、2025年はR$ 5,05からR$ 5,03に上方修正している。2026年は前回同様R$ 5,10に据置いている。
的中率が最も高いトップ5の2023年のIPCA指数は前回同様に4,48%に据置、2024年も3,30%、2025年も前回同様に3,18%に据置いている。
トップ5の2024年末のドルの為替は前回予想のR$ 4,80からR$ 4,70に上方修正、2025年はR$ 4,80、2026年末のドルの為替はR$ 4,90それぞれ据え置いている。
2023年、2024年、2025年のIPCA指数の推移予想
2023年、2024年、2025年のSelic金利の推移予想
2023年、2024年、2025年のGDP伸び率の推移予想
2023年、2024年、2025年のレアル通貨に対するドルの為替の推移予想