2023 年のブラジル主要都市の平均住宅価格は5.13%の値上に留まる(2024年1月9日付けヴァロール紙)

ブラジル国内の16州都を含む50都市の広告に掲載された販売価格を基準にまとめられる1平方メートル当たりの不動産価格動向を取り扱う「FipeZap」によると、2023年の個人住宅向けの1平方メートル当たりの販売価格は、前年比5.13%の値上がりに留まり、2022年の6.16%値上がり率を下回っている。

昨年の個人住宅向けの1平方メートル当たりの販売価格の値上がり率5.13%は 、住宅賃貸料調整基準となるインフレ指数の総合市場物価指数(IGP-M)の3.18%よりも約2.0%近く上回っており、昨年の広範囲消費者物価指数(IPCA)の先行指標となる拡大消費者物価指数(IPCA-15)の4.45%も上回っている。

2023年12月の1平方メートル当たりの不動産価格動向を取り扱う「FipeZap」指数は、前月比0.29%増加に留まり、10月の0.54%増加、11月の0.37%増加を下回っていた。

昨年の州都の個人住宅の不動産価格の比較では、アラゴアス州マセイオ市は16.0%、ゴイアス州ゴイアニア市は14.84%、南マット・グロッソ州カンポ・グランデ市は12.61%とそれぞれ二桁台の値上がりを記録している。その一方でサンパウロ市は4.69%、リオ市は1.42%に留まっていた。

調査対象の州都以外の都市では、サンタ・カタリーナ州のサン・ジョゼ市は19.63%、イタペーマ市は19,52%、イタジャイ市は13,35%とそれぞれ二桁台の大幅な値上がりを記録している。

昨年の調査対象のブラジル国内50都市の並行メートル当たりの平均販売価格はR$ 8.720、エスピリット・サント州都のヴィトリア市はR$ 10.877、サンタ・カタリーナ州都のフロリアノポリス市はR$ 10.786、サンパウロ市はR$ 10.676であった。

昨年平方メートル当たり最も高かったのは、サンタ・カタリーナ州カンブリウ市はR$ 12.624、次いでイタペーマ市はR$ 12.624、イタジャイ市はR$ 10.490であった。

 

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