20日ブラジル中銀発表の2023年11月のGDP伸び率の先行指標となる経済活動指数(IBC-Br)は、前月比0,01%微増に留まったものの、8月~10月の連続3か月間の前月割れから一転して増加に転じている。 また前年同月比では2.19%の大幅増加を記録しており、ブラジル経済の減速は終わりに近づいているのではないかと考える経済アナリストも存在する。
昨年第4四半期のGDP伸び率予想は前四半期比マイナス0,1%の予想は継続されているが、昨年11月の鉱工業部門生産伸び率は0,5%増加と予想を上回る伸び率を記録、一般鉱業部門部門販売は前年同月比1,3%増加、サービス業部門提供量も前月比0,4%増加を記録している。
昨年12月のIBC-Br指数が0.8%増加すると予測しており、これは四半期ベースで0.2%のマイナスとなるとPrincial Claritas社チーフエコノミストのMarcela Rocha氏は予想している。
昨年第4四半期のブラジルのGDP伸び率に対する金融市場の予想は、若干上方修正される可能性があると考えている理由として、現時点で安定か若干の縮小を示唆しているからとBNP Paribas社エコノミストのLaiz Carvalho氏は説明している。
BNP社 はすでに昨年12月の経済活動予測の中で最も楽観的な段階に達しており、第 4 四半期の GDP伸び率は 0.1%増加を予想 。2023年のGDP伸び率は前年比3%増加を予想している。
サンタンデール銀行は、昨年11 月の IBC-Br伸び率はマイナス 0.7%予想を大幅に上回る0.01%増加を記録したことを認識しており、この結果昨年第 4 四半期の GDP 伸び率を-前回予想のマイナス0.2% から マイナス0.1% と若干上方修正している。
しかしサンタンデール銀行は顧客へのコメントの中で続け、「全体的に見て、下半期は上半期に比べて国内の経済活動が弱まる兆候が引き続き見られ、特に景気の影響を受けやすいセクターにおいてはそう予想している。この傾向は 2024 年の第 1 四半期まで続くと見込んでいる。