ゼツリオ・バルガス財団ブラジル経済研究所(FGV/Ibre)のGDP伸び率モニター調査によると、2023年11月のGDP伸び率は前月比0,5%増加を記録している。
また2023年11月のGDP伸び率は前年同月比では2,6%増加を記録、昨年9月~11月の四半期伸び率は2,0%増加、昨年11月の過去12カ月間の累積GDP伸び率は2,9%増加を記録している。
昨年11月のGDP成長率は、3つの主要な経済活動である農業部門、工業部門、サービスぶもんの好業績を反映している。需要の観点から見ると、家計消費は増加しているものの、住宅投資、設備投資や公共投資などの国内総固定資本形成(FBCF)部門のGDP伸び率はのパフォーマンスはマイナス面が際立っている。
国内総固定資本形成(FBCF)部門のGDP伸び率は、主に機械設備のパフォーマンス低下の影響を受け、大幅な株価下落が投資率の低さに直接反映されている。これらの要因は、この成長におけるある種の脆弱性を示しており、将来への警告を発しているとゼツリオ・バルガス財団ブラジル経済研究所(FGV/Ibre)調査コーディネーターのJuliana Trece氏は指摘している。
FGV/Ibre)のGDP伸び率モニター調査は、各年四半期シリーズに基づく需要構成要素の細分化分析を優先しており、これは、月次金利や季節調整されたものよりも変動性が低く、構成要素の軌跡をよりよく分析できると説明している。
9月~11月の四半期の一般消費は2.8%増加。 あらゆる種類の消費がこの結果にプラスに寄与したことは注目に値する。しかし、この成長率は 2022 年同期に記録された大幅な成長率よりも依然として低く、2023 年 11 月までの累計平均である 3.3% をわずかに下回っている。
昨年9月~11月の四半期の国内総固定資本形成(FBCF)部門のGDP伸び率は、マイナス7,1%を記録したのは主に機械・装置部門及び建設部門が低調に推移したためとなっている。また9月~11月の四半期のサービス資本財部門輸出は7,9%増加を記録していた。
9月~11月の四半期のサービス資本財部門輸入総額は2.8%減少を記録したが、マイナス幅は減少して輸入傾向は改善している。引き続き中間財の輸入が総輸入減少の主な原因となっているが、10月に終了した四半期以降、サービスの輸入がプラスに寄与しており、輸入減少の緩和に貢献している。
昨年初め11 月間の累計 GDP 総額は 9 兆 8,716 億 8,200 万レアルと推定、またGDP伸び率モニター調査によると昨年11月の投資率は16.9%だった。