2023年の中央政府の財政プライマリー収支は2,305億レアルの赤字計上(2024年1月29日付けヴァロール紙)

2023年の中銀、国庫庁並びに社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政プライマリー収支は、2,305億レアルの赤字計上で過去2番目となる赤字を計上している。

しかし司法上の支払い命令が出されている個人や法人向けなどのプレカルトリオを計上しなければ昨年の中央政府の財政プライマリー収支は、1,381億4,700万レアルの赤字に留まっている。

2023年のブラジル中央政府の財政プライマリー収支赤字2,305億レアルはGDP比2,1%に相当、統計を取り始めた1997年以降では、Covidパンデミック対応による膨大な歳出を余儀なくされた2020年に記録した9390億レアルに次ぐ赤字幅を記録している。

プレカルトリオ向け支出930億レアルを計上しなければ、昨年の中央政府の財政プライマリー収支は、GDP比1,3%に相当する1,381億4,700万レアルの赤字に留まる。

昨年の財務省の中央政府の財政プライマリー収支目標は2,136 億レアルに設定されていたが、省庁が関与しない臨時支出がなければ、財政プライマリー収支赤字は1,774 億レアルに留まっていた可能性がある。2022年の中央政府の財政プライマリー収支は、GDP比0,5%に相当する464億800万レアルの黒字を計上していた。

2023年の国庫庁の財政プライマリー収支は761億3,700万レアルの黒字を計上していた一方で、社会保障院は3,062億600万レアルの大幅な赤字を計上、ブラジル中央銀も4億6,500万レアルの赤字を計上している。

2023年12月の中央政府の財政プライマリー収支は 1,161億4,700万レアルの赤字に達し、月間では過去最大の赤字を計上、これにはプレカルトリオ向け930億レアルが含まれている。

昨年12月の国庫庁の財政プライマリー収支は971億800万レアルの赤字、社会保障院は191億4,300万レアルの赤字を計上した一方でブラジル中央銀行は1億300万レアルの黒字を計上している。

昨年の中央政府の収入は前年比マイナス2,2%の1兆9310億レアル、昨年12月の財政プライマリー収支は3,8%増加の2,358億1,500万レアルの赤字を計上している。

昨年の中央政府の歳入のうち純利益に対する社会分担金(CSLL)による歳入は前年比177 億レアルの減少を記録していた。一方で昨年の中央政府の一般歳入総額は前年比117億レアル増加している。

一方昨年のボルサファミリアプログラム向け歳出は754億レアル増加、社会保障院関連歳出は 665億レアル増加、また地方政府向け交付金も125億レアル増加している。

昨年の連邦政府の投資総額は前年比72,5%増加に相当する822億2,700万レアルを記録、昨年12月の投資総額は前年同月比110,1% 増加の239億1,000万レアルを記録している。

 

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