ヴァーレ社の2023 年の鉄鉱石生産は前年比4,3% 増加の3億2110万トン (2024年1月30日付けヴァロール紙)

ヴァーレの2023年の鉄鉱石生産量は、好調な第4四半期に牽引され、前年比4.3%増の3億2,110万トンに達した。昨年の鉄鉱石生産量3億2,110万トンは、同社が設定した目標である3億1,500万トンを上回った。

その成果は、パラー州セラス—ル・デ・カラジャス鉱山での生産オペレーション改善と、ミナス州イタビラ鉱山およびヴァルジェン・グランデ複合施設での生産実績によって保証された。また第三者からの鉄鉱石の大量購入も最終的な数値に寄与した。

昨年のヴァーレ社の鉄鉱石生産が前年比4.3%増の3億2,110万トンに達した要因として、昨年10月~12月の最終四半期の鉄鉱石生産量が前年同期比10,6%と二桁台増加の8,940万トンに達していた。

主な鉄鉱石関連商品の微粉鉄鉱石の昨年第4四半期の生産量は前年同期比マイナス4.1%に相当する7,780万トンに留まり、2023年の微粉鉄鉱石販売量は前年同期比1.5%減少に相当する2億5,670万トンとなっている。

ヴァーレ社は、いかなる犠牲を払ってでも鉄鉱石の生産量を増やすことよりも、鉄鉱石の品質を優先することに重点を置いている。これは、高レベルの鉄含有量 (純度) で生産することを意味する。

これは、顧客である製鉄所にとって、より低いガス排出レベルで鉄鋼を生産できるようにするために重要であり、脱炭素化を見据えたこの戦略には、鉄含有量が 65% を超える鉱石など、ニッチな製品分野での事業展開が含まれる。

ヴァーレ社では鉄鉱石生産量と販売量の差を縮小するという課題は依然として残っており、これを解決するには物流チェーン全体での在庫管理の改善が必要となっており、ヴァーレ社は報告書の中で、2023年第4四半期の鉄鉱石微粉とペレットの販売量が8,820万トンに達し、年間比較では安定していると報告している。

2023年第4・四半期の鉄鉱石の国際コモディティの実現価格が同行の予想を下回ったため、ヴァーレの2023年第4・四半期の金利・税・減価償却前利益(EBITDA)予想の65億ドルから63億ドルに修正したとItaú BBA社のDaniel Sasson氏は説明している。

昨年第4四半期における同社の微粉鉄鉱石の平均価格は1トン当たり118.3ドルで、Itaú BBA社の予想である1トン当たり121.7ドルを下回ったにも拘わらず、前年同期比23.7%増加していた。

鉄鉱石以外の金属分野では、2023年第4四半期の銅生産量は前年同期比49.5%増加の9万9.100トンで、2023年の銅鉱生産量は前年比29%増加の32万6.600トンに達し、昨年の同社目標の32万5000トンも上回る結果となった。 2024年の生産目標は32万~35万5000トンが設定されている。

ヴァーレ社の2023年第4四半期のニッケル生産量は前年同期比5.3%減少の4万4.900トン、2023年のニッケル生産量は前年同期比7.9%減少の16万4.900トンを記録している。

 

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