Carrefourグループの2023年第4 四半期の赤字は5億6,500万レアルを記録したが、2022年第4 四半期の4億2,600万レアルの黒字から一転して赤字に転落しており、2017年の株式上場以来では最大の赤字を記録している。昨年第4 四半期の純売上はマイナス 0,3%に相当する280億レアルに留まっている。
Carrefourグループの決算減少の一因として、2021年に買収したBigグループ傘下のスーパーマーケットの売り上げ不振が足を引っ張っている。
Carrefourグループ傘下の業績不振の123店舗が既に閉鎖又は閉鎖が予定されており、そのほとんどはビッググループから買収した不良店舗であり、ハイパーマーケットも一部含まれている。 123店舗の大半はビッググループから75億レアルで購入した店舗の約3分の1に相当する。
昨日、カルフールの財務担当副社長エリック・アレンカール氏も昨年の決算内容を説明する際に、アビリオ・ディニス氏の死と彼の会社への関与について語った。アビリオは日曜日に肺炎による呼吸不全で亡くなった。
アビリオ氏のいないカルフールネットワークの将来について尋ねられたアレンカール氏は、今は追悼の時であり、投資家や経営者らが議論し始めているこの実業家のグループ内での後継者について議論する余地はないと説明した。しかし、カルフール経営陣にはビッググループとの組織再編に自信があったものの、アビリオ氏の存在によってその自信が後押しされていたと同氏は説明している。
アビリオ氏は先見の明があり、エネルギーにあふれた男で、 我々はビッグを買収したが、アビリオ氏はすぐにそれを修正することを提案。なぜなら、一年以内にビッグの軌道修正をする必要性を強調していた経緯があったとアレンカール氏は説明している。
カルフールはすでに、アビリオ氏のポジションが取締役会の審議を待って一時的に空席となることを通知している。アビリオ氏の投資会社であるペニンシュラ社には取締役会に3議席を擁しており、アビリオ氏に加えてフラビア・デ・アルメイダ氏とエドゥアルド・ロッシ氏が取締役会に参加している。
カルフールチェーンは、2022年の17億レアルの利益に対し、2023年には7億9,500万レアルの純損失を記録。純売上高は6.7%増加の1,040億レアルであった。
昨日発表されたカルフールグループの昨年第4四半期貸借対照表では、11億レアルが「その他の営業費用」の項目に含まれていた。このうち、5億2,400万レアルは123店舗の閉鎖による「減損」となっている。さらに 3 億 2,700 万レアルは、ポイントの在庫にあった製品の値下げ、補償費用、契約解除料など、これらの資産の撤去にかかる費用となっている。
カルフールグループの減損は、買収で取得したビッググループ資産の Maxxi、BIG、および Todo Dia ブランド の回収可能価値が低下するとカルフールが判断した場合に発生する。
.カルフールグループが閉鎖する123店舗のうち、Todo Diaが94店舗、BigからのNacionalとBom Economicoが13店舗。またカルフール傘下の ハイパーマーケット 16 店舗の閉鎖も含まれている。このうち104店舗は1月までにすでに閉鎖されている。残りは6月までの閉店が予定されている。