2023 年の新築住宅販売並びに販売リリース軒数は前年比ともに減少(2024年2月27日付けヴァロール紙)

2023 年の新築住宅販売並びに販売リリース軒数は、政策誘導金利の高止まりや住宅購入向けクレジットの与信強化などの影響を受けて前年比ともに減少を記録している。

昨年の新築住宅の発売軒数の減少は、市場に出た新規物件の数が2020年の25万4200軒から2021年には37万1700軒に増加したピーク後に発生した。当時、Covid-19 パンデミックの真っ只中、住宅ローンの基本金利はSelic 金利は僅か年間 2% まで減少しており、不動産向けクレジット金利も非常に安かった。

2020年2月の世界的なCovid-19 パンデミック開始、および新型コロナウイルス感染症のワクチンがまだ開発途上で先の見通しが立たず、隔離措置がまだ継続中であるため、他の商品やサービスへの支出が困難だったことだったことも新築住宅の発売軒数の増加を後押ししていた。

. 一方、Selic金利は上昇し、2022年半ばには年率13.75%に達した。不動産購入向けクレジット金利も上昇し、2021年の6.5%から2023年には11%以上に上昇したために、不動産の購入価格が高くなり、販売に影響を及ぼし、発売軒数に影響を及ぼした。

2022年の新規住宅リリース軒数は前年比マイナス3%の33万1000軒となった。昨年は29万3000軒と新たに減少した。

大衆住宅建設MCMVプログラムに基づく新規物件、発売、ユニット販売の総数のサンプルも、年間比較で2023年に減少を記録。発売軒数は前年比マイナス3.1%、売上高はマイナス17.6%と二桁台の減少を記録している。

ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ政権時の2009年の経済成長加速プログラム(PAC)の大衆住宅建設“私の家、私の暮らし”(MCMV)プログラムは、2019年~2022年のジャイール・ボルソナロ政権時に“ブラジルシンボルカラー大衆住宅 緑と黄色の家 Casa Verde e Amarela”プログラムに改名して大衆住宅建設を行っていた経緯があった。

2023 年第 4 四半期の 大衆住宅建設MCMVプログラムMCMV の住宅建築数は、2022 年末に記録されたものと比べて 14.7% 増加し、昨年の第 3 四半期に報告されたものと比べて 26.5% 増加した。この期間の売上も 4% 増加した。

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