2年目の政権を迎えたルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領の政権運営に関するGenial/ Quaest社の調査では、ルーラ政権運営をポディティブと評価しているのは35%に対して、ネガティブと回答したのは34%と拮抗しており、28%は普通、3%は無回答であった。
2023年12月の同じ調査では、ルーラ政権運営をポディティブと評価しているのは36%に対して、ネガティブと回答したのは29%、普通と回答は32%であった。
ルーラ政権3期目の初めの2022年2月の調査では、ルーラ政権運営をポディティブと評価していたのは40%に対して、ネガティブと回答したのは20%、普通と回答したのは24%であった。
また2023年8月の調査ではルーラ政権運営をポディティブと評価していたのは42%に対して、ネガティブと回答したのは24%、普通と回答したのは29%であった。
福音派はルーラ政権に対してより否定的な認識を持っており、48% が政府を否定的、22% が肯定的と評価している。カトリック教徒の間では、42%がルーラ政権を肯定的に評価しており、28%が否定的に評価している。
Genial/ Quaest社の今年2月の最新の調査では、ルーラ政権支持は51%、不支持は46%で拮抗、3%は無回答であった。また2023年12月の調査では、ルーラ政権支持は54%に対して、不支持は43%であった。2023年8月の調査ではルーラ政権支持は60%に達していた経緯があった。
地域別ルーラ政権支持調査では、支持基盤の強い北東部地域の支持率は68%に対して不支持は31%、南部地域では支持率57%に足して不支持率は40%となっている。
また福音派が最も不支持を示しており、不支持率は62%、支持率は35%となっている。カトリック教徒の間では、ルーラ政権運営では58%が支持している一方で、39%が不支持となっている。
ルーラ政権調査は2月25日~27日に16歳以上の2,000人を対象に実施、調査の誤差は±2.2%が見込まれている。
またジャイール・ボルソナロ前大統領(PL)の政権と比較すると、47%がルーラ政権は前任政権よりも優れていると考え、38%が悪く、11%は同じと回答している。
経済面での調査では38% は、過去 12 か月でブラジル経済が悪化したと回答し昨年12 月の 31%から7.0%上昇。 34% では変化なし で昨年12月は33%、改善したと回答したのは26% で、昨年12月の34%から悪化している。
今年2月の物価は変動に対する質問では73%が食品価格が上昇したと回答、63%が物価が上昇したと回答、51%が燃料価格の上昇を挙げた。
またルーラ大統領がパレスチナのガザ地区での住民の死亡に対して第二次世界大戦中のヒトラーによるユダヤ人の死亡と比較する際に誇張していたかとの質問に対して、ルーラ大統領は60%が誇張しており、28%は誇張はなかったと回答。福音主義者の間では、69%が-ラ大統領が誇張した発言をしていると回答している。
回答者は政治について知るためにどのような手段を使っているかを尋ねたところ、34%がテレビ、32%がソーシャルメディア、12%がウェブサイト、ブログ、ニュースポータルから情報を得ていると回答している。
2023年2月~2024年2月までの2カ月おきのルーラ政権支持率の推移